今年4月に平真小学校を卒業した喜納(きな)かなんさんが現在、石垣島からアフガニスタンにランドセルを贈る取り組みを広げようと賛同者を呼び掛けている。
今年から中学生になるかなんさんは、開発途上国の女性や母子を支援するNGOジョイセフが「思い出のランドセルギフト」として使い終わったランドセルを贈る取り組みを行っていることを知り、6年間を共に過ごしたランドセルの寄贈を決めたという。
かなんさんは「アフガニスタンの子どもたちの生活を知って驚いた。貧困のために半分の子が学校に行けず働いている。私が送っている普通の生活はとても幸せなことだと気付いた。ランドセルが教育を受ける機会になってほしい」と話す。
ジョイセフによると、アフガニスタンでは20年以上続いた冷戦が終結した現在も、学校施設や教員不足に加えて貧困問題も深刻な状態のまま。特に女性は12歳での結婚や出産も珍しくなく、十分な教育を受けられずにいるという。ランドセルを贈る取り組みにより、アフガニスタンでは教育を受ける意識が子どもや親に芽生えた地域もあるそう。2004年のプロジェクト開始からからこれまでに20万個以上のランドセルが送られている。
「命の幸せを、教育の幸せを、私たちのランドセルから分けてあげたい」とかなんさん。4月21日までにかなんさんの下に集まったランドセルは、まとめてジョイセフに送るという。
問い合わせは喜納(TEL 090-2193-5164)まで。