石垣市役所で12月14日・15日、「第15回石垣島やきもの祭り」が開催された。主催は出展する各工房から成る実行委員会。
同イベントは、八重山の窯元が集まる焼き物の展示即売会。石垣島から15工房、小浜島・西表島・与那国島からそれぞれ1工房が単独ブースで出店したほか、今年は出店者以外の11工房の作品が並ぶ「コーヒーカップ特設市」も設置した。特設市には、コーヒー専門店「FUSHI COFFEE ROASTERS(フシコーヒーロースターズ)」(登野城)の出張店も併設。会場内はコーヒーの香ばしさに包まれ、購入したばかりのカップでいれたてを味わいながらイベントを楽しむ来場者もいた。実行委員長を務めた「やまばれ陶房」の神野康子さんは「コーヒー販売は想定以上に盛況。さまざまなイベントで一日に何百杯ものコーヒーを提供してきた実績のあるフシコーヒーなら多くの来場者にも対応できると思って依頼した」と話す。
各出店ブースには、鮮やかなターコイズブルーが目を引くスタイリッシュな皿や、ポップで親しみやすいデザインのマグカップ、沖縄らしい柄の抱瓶(だちびん)などバラエティ豊かな作品が並んだ。今年で14回目の出店となる「太朗窯」の堀井太朗さんは「毎年買いに来てくれるリピーターもいて、同イベントが年に1度の同窓会のようになっている」と話す。「atelier .TENCHI」の下地京子さんは「日常で使いやすいようシンプルなデザインを意識している。陶器のヘアゴムやブレスレッドなども見てほしい」と作品を紹介していた。
コミュニティールームでは、「島の木のものづくり展」も同時開催し、手作り体験コーナーではシーサー作りや素焼きのシーサーに色付けをして楽しむ親子の姿も見られた。