第23回沖縄県「少年の主張」八重山地区大会が8月23日、石垣市民会館中ホール（石垣市浜崎町）で行われた。

　同大会は、日常生活を通して日ごろ考えていることを広く社会に訴えることにより、同世代の少年たちに社会の一員としての役割と責任を自覚させることを期待するとともに、少年の健全育成に対する一般の理解と協力を深めるものにしようと行われている。今回は3市町の中学生9人（石垣市4人、竹富町3人、与那国町2人）が出場。中学生活などで感じたことをテーマに自分の思いを語った。

　審査の結果、「歌い継いでいきたい八重山の唄、心の唄」を演題に発表した大浜中学校3年の新城利絵さんが最優秀賞に選ばれた。新城さんは総合学習での「とぅばらーま教室」や祖父から八重山民謡を学んでいることを発表。「祖父のように聞く人の心の残るような唄を歌えるようになりたい。八重山で生まれた唄を大切に歌い継いでいきたい」と思いを述べた。

　また優秀賞には、「一人」と「孤独」の違いを知り自分らしく生きることを述べた名蔵中学校3年の平良悠里さん「私らしく生きるために」、日中友好青少年の翼に参加した体験から広い視野を持つことを述べた石垣中学校3年の南風野充さん「世界はせまい」が選ばれた。

　優良賞は以下の通り。
　仲村渠昌彰さん（竹富中3年）「エコの島へ　僕の決意」、池村瑞果さん（船浦中3年）「ただいるだけで」、安慶名栞奈さん（久部良中2年）「命のために命をいただく」、福?髭由美子さん（与那国中3年）「歩く足には泥がつく」、宮城政志さん（伊原間中3年）「壁と僕」、富川太至朗さん（西表中3年）「人の温かさの中で」。

　最優秀賞に選ばれた新城さんは、9月26日に宮古島市で開かれる県大会に八重山地区代表として出場する。