八重山支庁（石垣市真栄里）がまとめた石垣市・竹富町・与那国町における台風13号の被害状況によると、15日21時現在、被害総額は4億8,542万3千円（石垣市1億3,489万3千円、竹富町4,930万5千円、与那国町3億122万5千円）になることが分かった。

台風13号により倒れた木が道を遮断

　被害が大きかった与那国町では、床上浸水31棟、床下浸水25棟、住宅全壊2棟、半壊5棟、一部損壊56棟の住宅被害があり、小・中学校のドアや屋根の破損、ブロック塀倒壊などが報告されている。また祖納港港湾道路なんた橋付近では電柱3本、街灯1本が倒壊したほか、祖納31号線や県道216号線などの河川護岸が決壊した。農林産ではサトウキビ・果樹・野菜、畜産では肉用牛・成馬・豚・採卵鶏に被害がでているほか、牛舎のトタン屋根やビニールハウスが破損した。

　石垣市では人的被害が2件あり、20代男性が強風でドアに左手を挟み、指を切断する重傷、40代男性が風にあおられ左足首をねんざする軽傷を負った。また市内各地で冠水・倒木が相次いだほか、船越漁港の転落防止柵の一部が損壊した。

　竹富町では西表島白浜地区で8カ所の法面が土砂崩れしているほか、竹富東港ターミナルの屋根付き歩道の屋根瓦が飛散した。波照間島では空港消防車格納庫の出入り口シャッターが破損した。

　16日午前に石垣市・竹富町は大雨警報が発表され、気象庁では低地での浸水や河川の氾濫、土砂災害などの注意を呼びかけていた。