歌手・美川憲一さんの物まねで知られるタレント、魅川憲一郎さんのショー「2008ドラマティックシアター　魅川憲一郎」が9月23日、石垣全日空ホテル＆リゾート（石垣市真栄里）で開かれた。

　魅川さんは沖縄県出身。1999年に余興で行った物まねがきっかけとなり、物まねタレントとして活動を開始。県内を中心にイベント･テレビ・ラジオなどで活躍している。

　石垣島でのワンマンショーは今回が初めて。バンドによる生演奏、バラなどの生花によるステージの飾りつけ、6品のフレンチディナーと、魅川さんにとって初めて尽くしのショーとなった。「仕事で何度か石垣には訪れているが、1人でショーをするのは初めて。今回はムーディーな雰囲気にしたくて演出にこだわった。今までしたいと思っていた夢がかなった」と魅川さん。

　ショーでは、本家・美川さんの「永遠にバラの時を」「お金をちょうだい」「さそり座の女」を、ゴージャスな衣装で歌い上げた。歌いながら各テーブルを回り、観客と握手する姿はまるで本物。メーンステージの反対側にはサブステージも設置し、「三日月よ私とワルツを踊れ」を熱唱した。衣装も3回変えるなど、目でも観客を楽しませた。

　ショーの合間には、独特の辛口トークがさく裂。観客と掛け合いをしながら笑いを誘った。そのほか、「ラストダンスは私に」「サン・トワ・マミー」「サン・ジャンの私の恋人」「愛の賛歌」などのシャンソンも披露した。

　魅川さんは「昨年は物まねショーをさせてもらい、今回は初めてのワンマンショーだった。台風の影響で延期になったが、これだけの方に来ていただけてうれしい。これからも魅力あるステージを皆さんに見せていきたいので、どうぞ沖縄県産品の魅川憲一郎をよろしくお願いします」と話す。「まずは1度見てほしい。今回見られなかった方にも知っていただけるよう、毎年開催したい」と意気込みも。