石垣市民会館展示ホール(石垣市浜崎町)で開催している「世界の現代アーティスト50人展―ガルシア・ロルカを顕彰して―」石垣巡回展で10月2日、幸地学さんによるアーティストトークが開催された。
幸地さんは沖縄県出身のアーティストで、フランスを拠点に活躍している。世界の現代アーティスト50人の1人でもあり、作品を出展している。
アーティストトークには八島小学校6年生47人が参加。幸地さんは作品のテーマとなったスペインを代表する詩人・劇作家のフェデリコ・ガルシア・ロルカについて分かりやすく話し、フラメンコやゴスペルなどの音楽を例えに出しながら「芸術」についても熱く語った。「人間の本当の気持ちを表すため、伝えるためにできたものが『芸術』。目を見開いて、じっと見てほしい。頭がいろいろ考えて邪魔をするかもしれないが、もっと奥の方から引き出してほしい」と幸地さん。「世界の美術運動に関わった人たちの作品がこの展覧会にある。東京でも見られないもの」とも。
児童たちは幸地さんの話を聞きながら、熱心にメモをとっていた。トーク終了後には自由に作品を見て、自分が気に入った作品を選ぶ姿が見られた。
幸地さんは「感性が高いことが一番大事なこと。センスの高いものに触れることで感性は培われていく。このような展覧会が八重山で行われていることは歴史的なことだと思う。自分自身の目で見ていただきたい」と話した。
開館時間は10時~18時。10月5日まで。