石垣島と竹富島、小浜島、西表島、黒島、鳩間島を結ぶ石垣島ドリーム観光(石垣市美崎町)が5月5日、定期運航を開始した。
石垣島と周囲の離島を結ぶ航路はこれまで、八重山観光フェリー、安栄観光の2社だったが、新しく同社が参入することで3社が運航する体制となった。同社は2005年12月に市内の企業約15社が出資し設立。2007年4月に海上運送法に基づく国土交通省の許可を受けるなど準備を進めていた。
所有する船舶は旅客95人乗りの高速船2隻や車4台を収容できるフェリーなど計6隻。排気ガスが少ない船舶で、バリアフリー構造になっている船内にはエアクリーナーも設置されている。船内では島々の紹介ビデオを流すなど、利用客へのサービス提供も心がけているという。
ロゴマークには、航海安全の誓いと願いを込め、海の守り神である「竜神」を使用。マスコットの「ドリカン」も竜をモチーフとしている。
新たな運航会社の出現は、利用客にとって運航便数の増加などメリットが多い。料金は横並びのため、今後はサービス面での競争が激化しそうだ。