「第1回島むん掘り起こしフェア」が、公設市場2階にある石垣市特産品販売センター（石垣市大川）で開催されている。多くの観光客が土産物を買うために利用する同店だが、「地元の人に愛されてこそ特産品」との思いから、今回の企画では地元の人へのアピールを強化する。

　同センターでは、石垣市特産品振興協同組合（玉那覇有紹理事長）に加盟している37社の商品を展示・販売している。どれも島の素材にこだわって作られているもので、食料品から工芸品まで、その数は1,000点にも及ぶ。

　ただ、せっかく品質や味にこだわって出している商品を、島の人が知らないことも多い。土産物として確立されたものも多いため、その情報を外部から知ることが少なくない。だが使われている素材は、昔から島で使われてきたものばかり。「特産品としての価値を、地元から発信したい」と同センターの根原工店長。

　「足下を見直し、関心を持ってもらうため」（同）、石垣牛を定価より安く販売するなどフェアならではサービスも行っている。このほか、石垣産もろみ豚を使用したこだわりソーセージや赤マンボ－のハンバーグを限定販売するなど、目玉商品もある。

　こだわりギフトコーナーも設け、贈答用としての利用もアピール。根原さんは「地元の皆さんに知ってもらい、愛される特産品を、直営の販売店として伝えていきたい。新しい商品の開発にも取り組み、目新しさも出していきたい」と話している。

　営業時間は11時～19時。フェアは今月23日まで。