石垣市大川にある「Banana Cafe(バナナ・カフェ)」(長谷部豪代表)は10月28日、石垣島産の島バナナを使った「島ばななケーキ」の販売を開始した。
「島ばななケーキ」は、フランスの伝統的なケーキ「キャトルカール」を基にしたパウンドケーキ。生地にふんだんに練り込んだ島バナナは石垣島産のものだけを使っており、しっとりと深い味わい。島バナナは一般的なバナナの半分の大きさだが、ケーキには約10本分が入っていて重量感がある。
バナナが大好きで、フランス料理店の元コックだった長谷部さんが2004年に開いた「Banana Cafe」にはバナナ好きの客がよく集まる。「バナナケーキはないの?」と尋ねる客が多く、いずれは作りたいと長谷部さんも思っていたが、作るなら島バナナを使いたいと考えていた。その美味しさを「小ぶりのバナナからは想像できないほどの濃厚な甘みとほど良い酸味の絶妙なバランス」と表現する。
だが台風など強い風に弱く、安定した生産が難しい島バナナは今や希少な果物となり高値で販売されるほど。その中、市内の農家が提供してくれることになり商品化が実現した。食の安全と地産地消も考え、材料には石垣島の産みたて卵と波照間産の黒糖、国産の小麦粉と良質バターを使っている。
「島バナナの美味しさを島から発信し、いずれはお取り寄せブランドとして愛される商品にしたい」という長谷部さん。ケーキは店内で食べられるほか、インターネットでも販売する。注文を受けてから焼くので、オーダーから手元に届くまで1週間前後。真空パックされたケーキを月桃紙で包み、化粧箱を芭蕉糸でくくるというパッケージにもこだわりが。
価格は1,680円。ネット注文はホームページから。