石垣で「カーサムーチー作り体験」-地域住民・観光客に600個配布

むゆる館で「カーサムーチー作り体験」。餅を月桃の葉での包む方法を学ぶ参加者たち

むゆる館で「カーサムーチー作り体験」。餅を月桃の葉での包む方法を学ぶ参加者たち

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 身体・知的の障害者を対象に社会参加やさまざまな支援サービスを提供する石垣市地域活動支援センター「むゆる館」(石垣市大川、TEL 0980-83-9226)で1月8日、「カーサムーチー作り体験」が行われ、障害者・健常者合わせて15人が参加した。

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 カーサムーチー作り体験は、同館利用者の社会参加促進と地域との交流を深めることを目的に昨年から実施している。カーサムーチー(鬼もち)は餅粉を練って月桃の葉に包み蒸したもので、沖縄の伝統的な菓子の一つ。旧暦12月8日の「ムーチー」には健康・長寿の祈願のため縁起物として食される。

 当日は、手話や写真を使いながら手順の説明の後、参加者は「餅粉をこねる」「餅を丸める」「丸めた餅を月桃の葉で包む」という3つの作業を分担した。昨年の参加者が他の参加者に教える姿もあり、それぞれの作業を楽しみながら、カーサムーチーが作られた。

 体験に参加した男性は「今年初めての参加だが、みんなと作れて楽しい。みんなに食べてもらえるのが楽しみ」と感想を述べた。母親と参加した姉妹は「餅をこねこねするのが楽しかった。お母さんと一緒に食べたい」と笑顔をみせた。

 カーサムーチーは白餅、黒糖、こしあんの3種類、合計600個が作られ、地域住民や観光客などの通行人に配布された。

 相談支援員の渡久山長利さんは「障害を持たれた方と地域の方との交流を持ちたいと思い企画した。皆さんが楽しんでくれているのでうれしい。むゆる館の規模が小さいため、今は人数が限られているが、今後は場所を考えながら恒例行事にしていきたい」と話す。「このほかにもバドミントン教室などさまざまな企画を考えており、障害のある人、ない人の交流の場になれば」とも。

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