6月に開催される「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2010」(主催=ショートショート実行委員会)の「旅ショーット!プロジェクト」部門入選作品が3月30日に発表され、沖縄から「やぎの散歩」と「うつぐみの色」の2作品が選ばれた。
同部門は昨年、観光庁と同実行委員会が国内観光振興の一環として立ち上げた。「旅っていいな」「旅がしたくなった」「日本にいきたくなるね」をキーワードに、「日本の旅」「日本の魅力」を描いた作品を全国から募集。今年は71本が集まり、9作品が入選に選ばれた。
入選作のうち2作品が沖縄で製作されたもの。「やぎの散歩」は少年とやぎとの交流を、13歳の仲村颯悟(りゅうご)監督が描いた心温まる作品。「うつぐみの色」は東京でカメラマンを目指し行き詰まっている女性が、撮影のために訪れた竹富島で個性的な人々と出会い、自分を取り戻していくストーリー。竹富島でのオールロケで、島民や義足のランナーとして知られる島袋勉さんが出演している。
同部門では特別製作作品として、竹富島を舞台にしたショートフィルム「青春!マンダラー」(田嶌直子監督)も完成。主演は柏原収史さん、知念里奈さんで、島に伝わる97歳の長寿祝い行事「マンダラー」が題材となっている。
6月10日から東京都内で開催される同映画祭では、入選した9作品や「青春!マンダラー」の上映のほか、昨年の皆既日食当日、鹿児島の美しい風景を舞台に描かれるアニメーション「銀河鉄道999 ダイヤモンドリングの彼方へ」も上映する。最終日の20日には審査員によって選ばれる最優秀作品も発表する予定。