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与那国島初の大学講座開催へ-沖縄県立芸術大学が移動講座

沖縄県立芸術大学の移動大学が12月に与那国島で開催される

沖縄県立芸術大学の移動大学が12月に与那国島で開催される

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 沖縄県立芸術大学(那覇市首里当蔵町)が12月23日~26日、与那国町立与那国小学校で「移動大学 IN どぅなん」を開催する。主催は同大と同町教育委員会。

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 同大における芸術文化の調査研究と実践の成果を広く県民に還元し、開催地の地域文化の活性化への貢献、大学と地域の相互交流をすることが目的。昨年からスタートし与那国島が3回目。八重山地域では初回の西表島に続き2回目の開催となる。

 今回は規模を拡大し、講座数はこれまでの倍近い15種類25講座を用意。野焼き、織り遊び、粘土アニメ、ポスターデザイン、三線、琉球舞踊のほか、初めてフルート、木管アンサンブルの器楽講座も行う。講座以外に西洋音楽コンサートや芸能公演も。これに伴い、大学からは教授や准教授など講師25人と琉球芸能を専攻する学生など総勢50人が参加する。

注目の講座の一つが同大の佐久本嗣男学長による空手教室と空手道講話。佐久本学長は世界大会7連覇を成し遂げている空手家で、体験では初心者から中級者を対象に基本や約束組手などを指導する。

 同大附属研究所の波照間永吉教授は「研究をどう地域に還元できるか、大学としても貢献のあり方について模索するいい機会。ほかの大学ではやっていないことで注目が集まっている」と話す。「今回は与那国の児童生徒や先生も参加する予定で、島の人にとっては芸術鑑賞の場になるのでは」とも。同町教育委員会の崎原用能教育長も「島には高校や大学がない。大学の研究を間近に見ることができるのは意義のあること。子どもたちの将来の希望につながる」と期待を寄せる。

 与那国町民に限らず、子どもから大人まで誰でも受講できる。ただし事前に申し込み(同大附属研究所、TEL098-882-5040)が必要で先着順に受け付ける。12月16日まで。

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