石垣市立図書館(石垣市浜崎町)で3月13日・15日、「布遊び展」が開かれた。
「和」を題材に布遊びの講師をしている西村佑子さんが、グループで活動を始めてから1年となることから「仲間の作品を紹介したい」と初めて開いた。メンバーは7人。初日は50人ほどが訪れた。
作品は糸の運びでグラデーションを表現した刺し子のバックやパッチワークのタペストリー、新聞紙や着物の裏地で作ったコサージュ、ひな人形、麻ののれんなど素材もさまざま。
「習い始めた時は糸を通すのも学生以来だった」と話す永木幸子さんは、「古風なものに興味を持った。少しの布でかわいい人形ができて楽しい。細かい作業だが場所が要らないので自宅の食卓などで気軽にでき、気分転換にもなる。これからも続けていきたい」と話す。
材料のほとんどが島内で手に入らないため本土や沖縄本島に買い付けに行くというが、中には麻布など島の素材を使って「和」を表現した作品も。沖縄の玩具「星コロ」を入れたり、石垣島の自然や風景を表現したりしたタペストリーなど、島を表現する作品も多い。
西村さんは「多くの地元の方に見ていただいた。心が和むという方もいて開催して良かったと思う。材料の調達が大変だが、今後はできるだけ島のものを使いながら作品を作り続けていきたい」と話す。