「ザ・ベンチャーズ」の来日45周年を記念した公演「THE VENTURES Japan Tour ’07」が8月16日、石垣市制施行60周年記念事業の一環として石垣市民会館大ホール（石垣市浜崎町1）で行われた。

　ザ・ベンチャーズは、1959年に結成されたエレクトニックギター中心のインストゥルメンタル・バンド。「テケテケ」と呼ばれるギターの弾き方（クロマティック・ラン奏法）で日本のエレキ・ブームの火付け役となった。

　約1,000枚の前売りチケットはすぐに完売。会場には青春時代に同バンドを聴いていた50代～60代の人が多く詰めかけた。

　場内が暗転になり、幕が上がると拍手と歓声に包まれた。「クルーエル･シー」をはじめ、「10番街の殺人」「ウォーク・ドント・ラン」「ワイプ・アウト」などヒット曲を演奏。「朝日のあたる家」ではギターのジェリー・マギーさんが舞台から降り、観客の目の前でテクニックを披露した。

　そのほか、親交が深いという加山雄三さんの「夜空の星」や同バンドが作曲を手がけた「京都慕情」「二人の銀座」などで会場を盛り上げる。ラストに「ダイアモンド・ヘッド」「パイプライン」が演奏されると、指笛も鳴り出し、盛り上がりは最高潮となった。

　MCでは、ドラムのリオン・テイラーさんが「集まってくれて、ありがとうございます。楽しんでいってください」と日本語であいさつ。今年発売したベスト盤についてもアピールした。

　年齢を感じさせない熱いライブに会場の雰囲気も青春時代へと戻ったようだった。