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脳科学者・茂木健一郎さん、石垣のホテルで講演-立ち見も

脳科学者・茂木健一郎さんが石垣で講演

脳科学者・茂木健一郎さんが石垣で講演

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 脳科学者・茂木健一郎さんの講演会「プロフェッショナルたちの脳活用法」が10月16日、ホテル日航八重山(石垣市大川)で開かれ、立ち見が出るほど大勢の人が訪れた。

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 英語教室ハローイングリッシュアカデミー創立6周年記念として開催。テレビ番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」でキャスターを務めるなどさまざまな分野で活躍している茂木さんの講演だけあり、前売りはすぐに完売。当日も開場前から老若男女が列を成して開演をまちわびた。

 第1部は茂木さんが講演。「『夢』『思い』について考えてみよう」と話し始めた。子どもたちの勉強を例に出し「勉強させるのではなく、本気で勉強したくなるような心を整えることが大切」と方法論ではなく心の問題に触れ、「夢をどれだけ本気で考えているか。本気でやりたければ一生懸命やる。どれぐらい本気でやるかが大事。ノウハウから入ったらダメ。心を作らなければ」と話した。自分に欠点があったとしても「欠点のすぐ横に長所はあるもの。ある見方をすると欠点でも、ある見方をすると長所になる」と諭し、世界で成功している人の名を挙げて「欠点を認めて、どれだけ自分を、ユーモアを持って見られるか」と話した。

 脳科学の点から、勉強法については「難しい問題に取り組む」「時間を限る。勉強する時には時間を計る習慣をつける」とアドバイス。

 講演の最後には「日本人はもともと心を整えることを学んでいたが、最近の日本人は忘れている。自分の気持ちを見つめてもらいたい。それが人生を輝かせることにつながり、沖縄、日本が素晴らしい国になることにつながる」と語りかけた。

 第2部は「もぎけんゆんたく会」と題し、茂木さんと石垣市健康福祉センター医師の城所望さん、健康文化創造チームグクルLLP代表の関原宏昭さん、同チームの宮島真一さんが「ゆんたく」(座談会)を展開。当日送られたツイートをスクリーンに映し出し茂木さんに質問する流れだったが、「地域おこしについて話そうよ」という茂木さんの一言でディープな沖縄の話に。地元の人たちがよくわかる店の話などで盛り上がり、会場ものんびりした気分でトークを楽しんだ。

 40代女性は「脳科学とかもっと難しい話になるのかと思っていたが楽しかった。世の中、いろいろと発達しているが、結局は心の問題だということが興味深かった」と話していた。

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