石垣市のボランティアグループ「LOVE WINGS(ラブウィングス)」とやえやま東北人会が「被災地に冬服を送ろう」と呼び掛け10月23日、大浜信泉記念館(石垣市登野城)で集める活動を行った。
冬服の送り先は宮城県石巻市渡波地区。東日本大震災で壊滅的な被害を受けたが、被災地の中でも復興が遅れている。壊れたままの住宅が残り、傾いたままの家の2階で生活している人も多い。満潮時には海水があふれて家の中に水が入ってくる状態。経済活動が再開していないうえ、支援が届きにくい地域でもある。
同グループの米盛佳織さんは震災直後から友人を通して被災地支援を行っており、7月には宮城県に行ってボランティア活動にも参加した。今回の冬服募集も、石巻で活動しているボランティアの岡崎卓弥さんから連絡を受けて行った。
当日は受付時間前から服を持って来る人がいるなど次々と市民が訪れた。袋を両手で抱えて来たり、スーツケースで持ち込んだりする人も。コートやジャンパー、セーター、ニット帽など、服はあっという間に山積みになった。
持ち込まれた服は同グループや東北人会のメンバーらが検品。汚れやほつれがないことを確認して段ボールに詰めていった。この日、4時間ほどで集まったのは88箱分、約2000着。送料としての募金も集まった。
「遠く離れた石垣島で、まだこんなにも被災地のことを思ってくれている人たちがいることに感激した」と米盛さん。その後も電話での問い合わせが相次いでいるという。
この日集まった服は11月5日・6日、渡波地区で配布する予定。