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INSプロジェクト「ピパーツ」講演会-石垣発の新たなブランド構築へ

「ピパーツ」を新たな石垣島のブランドに-西村さんがアドバイス

「ピパーツ」を新たな石垣島のブランドに-西村さんがアドバイス

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 「ISHIGAKI Natural Seasonings(INS)」ブランド創出プロジェクト協議会の第2回講演会「ピパーツの魅力・無限大-おいしく、楽しく、美しく」が11月13日、浜崎町の料理店「蓬莱閣」で開かれ、農商工関係者や一般市民ら約50人が受講した。

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 同プロジェクトは、経済産業省の2011年度中小企業海外展開支援事業(JAPANブランド育成支援事業)採択を受け、「石垣の塩」を代表幹事に始動。石垣の資源を活用し世界に通用する食のブランドを確立することを目標に、八重山ならではの地域資源である「ピパーツ(島コショウ)」を活用した商品開発を目指した勉強会や講演会を開いている。2回目となる今回は、城西国際大学教授で薬学博士の川口健夫さんとシニア野菜ソムリエの西村有加さんを講師に招いた。

 川口さんは技術的な側面から「ピパーツの成分と効用」について講演。ピパーツはこれまで園芸・自生・栽培ともに研究データが少ないことを述べ「埋もれた資産」と強調。生薬としては長年中国などで用いられており、科学的にも「抗炎症作用」や「血小板凝集抑制効果」などの効能が証明できることを説明した。その上で、「栽培方法の確立と量産化」「原料品質の差別化」「品質保証」の3点を重要課題として挙げ、「ピパーツは大いに八重山の地域貢献ができるのでは」と商品開発の可能性を多く秘めていることを示した。

 2部では西村さんが「ピパーツの魅力・無限大“おいしく、楽しく、美しく”」と題し、ピパーツ商品開発において必要な戦略などについて講演した。初めに「石垣島の魅力」を参加者同士で話し合ってもらい、西村さんが東京の友人50人に尋ねた結果と比較した。西村さんは「自分の住む場所の魅力がわかって初めて他者に伝えられる。これは商品を開発したり、広めたりする際に大切なこと」と商品開発の根幹となる部分を説明。「東京ではまだピパーツの認知度が低い。日本の購買層には他人より早く流行を察知することにステータスを感じる人が多く、知られていないからこそヒットの可能性がある」と流行の可能性を示唆した。調理法としてクッキーやチャイ、ツナ、ジューシー(炊き込みご飯)に香辛料として用いた方法を試食会で提案。参加者らは各テーブルで「この場合、実でなく葉の方がいい」「この料理にも合う」などと調理法のアイデアを出し合った。講演の最後に西村さんは「石垣のイメージはあまりにもいい。イメージ戦略としてこれほど良いものはない。宝の宝庫である石垣島に住んでいる皆さんが、いかにアイデアを出して外に発信していくかが鍵」と石垣での商品開発は優位性があると参加者を激励した。

 同協議会では今後も定期的に研究会などを開く予定で参加者を募集している。問い合わせは長谷部さん(TEL 090-1423-6677)まで。

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