皆既月食が8月28日夜、石垣島でも観測された。日本全国で見ることができるのは2001年1月10日以来約6年半ぶり。
月食とは、太陽の光によってできた地球の影の中を月が通過するときに見られる現象。太陽、地球、月が一直線上に並び、月自身が光っていないため、欠けて見える。部分的に影に入る場合は部分月食、影全体の中に入る場合は皆既月食といわれる。
当日、獅子舞が行われた白保では上空が厚い雲におおわれ一時雨も降ったため、月食の始まりを確認することはできなかったが、雨が上がり、雲の切れ間から月が現れると、観客たちが指をさし5分の1ほどに欠けた皆既月食に見入っていた。
月食は21時ごろから1時間ほど観察できた。観客たちは月食と獅子舞との貴重な共演に満足した様子だった。次に皆既月食が見られるのは3年後の2010年12月21日。