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「月虹」で石垣島天文台HPアクセスアップ-4万件を超す日も

1月7日に石垣島天文台が撮影した「月虹」

1月7日に石垣島天文台が撮影した「月虹」

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 石垣島天文台(石垣市新川)が1月7日に撮影した「月虹(げっこう)」が話題となり、ホームページへのアクセスが増えている。

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 「月虹」は月の光が大気中の水滴で屈折し、虹となって見える現象。満月の夜などに現れるが、色が薄く、肉眼では白く見える。

 同天文台が月虹を捉えたのは同日19時過ぎ。東の空に月齢13.7の明るい月があり、天文台の西側の水平線上にアーチが現れた。肉眼では薄白く見えたが、天文台のスカイモニターカメラで撮影した画像には7つの色を輝かせた虹がはっきりと写った。

 画像は9日夕方からホームページで公開。地元の新聞やテレビで報道され、その後全国ニュースでも取り上げられたことから一気に注目が集まった。通常のアクセスは50件前後だが、12日には4万1651件と4万件を超え、18日までの10日間で8万4311件にもなった。

 月虹はハワイでは「ムーンボー」「ナイトレインボー」と呼ばれ、「幸せを招く」「願いがかなえられる」といわれ、中国では虹が龍に例えられることもある。同天文台の宮地竹史副所長は「多くの人に新年への希望を抱かせることになり、関心が高まったのでは」と分析する。

 昨年5月にはテレビ番組で天文学者が選ぶ一番きれいな星空スポットとして1位に選ばれた同天文台。これを踏まえ、同じく選ばれた岡山県井原市美星町、長野県八ヶ岳南牧村と石垣市の各観光協会が連携して「日本三選・星名所」として売り出していくことになった。

 宮地さんは「月虹は月の光が弱いため、虹ができても周辺の雲や街の明かりでなかなか見ることはできない。今回は小雨が降ったりやんだりしたところに満月に近い月明かりがあり、石垣島から西の石西礁湖や竹富島、西表島などの島々に明かりが少なく、夜空が暗かったなど条件が整った」と話し、「星空三選に選ばれた石垣島をさらに全国にアピールできたのでは」と喜ぶ。

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