体験型謎解きイベント「brainjack（ブレインジャック）－脳の大運動会」が3月10日、大川公民館（石垣市大川）で行われた。

　主催はアーティストマネジメントや音楽イベントを中心に手掛ける音楽関連会社「エニーサウンド」（東京都港区）。昨年の東日本大震災を機に、特定の年齢層をターゲットにする音楽イベントより、幅広い層の人をつなげることができないかと同イベントを企画した。初開催は復興チャリティーイベントとして行い、400枚のチケットは完売。集まった金額は全額を寄付に充てた。その後、東京、名古屋、大阪、仙台、沖縄で20回以上開催。同社イベント事業部チーフの崎原寿正さんが石垣市出身であることから、石垣島での開催が実現した。

　ゲームは会場に貼られた紙に書いてある謎を解いていき、全て答えを出すと最後に1つの謎が解けるゲーム。会場のあちこちに貼られたひねりを効かせた質問の紙を行き来することによって脳と体が鍛えられる。今回のテーマは「大運動会」。参加者は「わかった！」「やっぱり歳を重ねると頭が固くなる」などと言いながら、楽しそうに謎を解いていた。

　黒島から駆け付けたという池田望美さん（13）は「知り合いに聞いて一緒に来た。みんなでクイズを解くのが面白くて楽しかった」と話した。市内の50代女性は「50代には質問を理解するのが難しかったが、このイベントはボケ防止になるなど何かのきっかけになるのでは」と今後の可能性に期待した。

　結果発表を終え、崎原さんは「こんなに若い人たちがここまで正解するのは初めて。今後も石垣を盛り上げるイベントの一つとして実施していきたい。教育と絡めるなどいろいろなアプローチができたら」と話す。同社の都筑教至社長も「婚活イベントや就職面接に利用することができる。今後は全国中継などで同時開催し、それぞれの場所をつなげたいと考えている。これからは音楽だけではなく、総合的なエンタテインメント産業を目指していきたい」と意欲を見せた。