石垣市文化協会主催による「石垣市民総合文化祭」が3月9日~11日、石垣市民会館(石垣市浜崎町)で開催された。
「育てよう文化の心・文化のまち」をスローガンに開催して今年で17回目。オープニングセレモニーでは民踊愛好部会が踊りを披露し、前津栄信会長が「各部会が継続的に研さんに励んできた。文化祭を通して部会相互の交流を図り、多くの市民にその成果を披露したい」とあいさつした。
会場では21の部会が日頃の芸術、文化活動の成果を発表。展示ホールでは書道と写真、中ホールでは美術、工芸、華道、食文化、茶道、琉球の茶道、文芸、歴史民俗の展示を行い、訪れた人たちは作品に見入っていた。
11日に大ホールで行われた「舞台の部」では三線、筝曲、太鼓、舞踊、古謡、コーラス、武道、方言、今年から加わった日舞が次々と発表。観客は「鳩間節」「古見ぬ浦節」「高平良万歳」など華やかな舞台を楽しみ、武道部会の試し割りでは固唾(かたず)をのんで見守った。
14時46分には出演者、来場者全員が東日本大震災の被災者に対し、黙とうをささげた。
関連行事である「サンシン大合奏会」は、3月4日の「三線の日」に市総合体育館で行われ、世代を超えた約300人の愛好家が会場いっぱいにその音色を響かせた。