八重山高校吹奏楽部が3月17日、石垣市民会館(石垣市浜崎町)で定期演奏会を開催した。
地域への感謝を込めて開催している同演奏会。23回目の今年は1、2年生総勢24人が出演し、石垣中学校、大浜中学校との合同演奏も実現した。
当日はクラシック、アンサンブル、ポップスの3部構成で進行。クラシックはスタンダードなマーチ「The Washington Post」で幕開け、アンサンブルでは沖縄県高校音楽コンテストで金賞を受賞した金管8重奏「文明開化の鐘」を披露した。石垣、大浜中との合同演奏ではコンクールの定番曲「SONGS OF SAILOR AND SEA」をユニークな楽器、奏法を用い大迫力で演奏。舞台いっぱいに勢ぞろいした部員たちに、会場からひときわ大きな拍手が送られた。
ポップスはステージ構成を変え、赤い照明やミラーボールを使ったムーディな雰囲気を演出。部員はシルクハットにそろいのTシャツで手拍子を誘いながら入場し、ジャズのスタンダード・ナンバー「Sing Sing Sing」を演奏した。
幕あいには2人のお笑いコンビも友情出演。ショートコントやユニークな曲紹介で会場を沸かせた。渡久山修教頭はあいさつで「合同演奏の中学生に吹奏楽を高校でも続けてもらいたい」と熱いエールを送った。
プログラムの最後には「パイレーツ・オブ・カリビアン・メドレー」を披露。部員が海賊に扮(ふん)して寸劇を行い、舞台を盛り上げた。アンコールでも3曲披露し演奏会は幕を閉じた。
定期演奏会は生徒たちが練習の傍らプログラム、ポスター、チケットの制作を行い、地元企業に広告を依頼するなど、自主性や社会性を学ぶ場になっている。