「YAEYAMAストリングス」がコンサート-子どもたちが指揮体験

YAEYAMAストリングスがコンサート

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 YAEYAMAストリングスによるコンサート「MOTTO!カンタービレ」が4月15日、石垣市民会館(石垣市浜崎町)中ホールで開かれ、160人以上の市民らが会場に詰めかけた。

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 1997年から1998年にかけて市教育委員会が主催した「バイオリン指導者養成講座」の修了生が中心となり「ヴィオロンクラブ」として発足した同グループ。2005年に現在の名前に改名し、「誰もが楽しめるクラシック」をモットーに各種音楽祭やコンサートなど定期的に演奏を行っている。

 5回目の今回は八重山高校吹奏楽部の生徒らが賛助出演したほか、沖縄フィルハーモニー管弦楽団の団員や沖縄県立芸大の講師や学生も応援に駆け付けた。テーマは「歌うように」を意味する音楽用語の「カンタービレ」。誰もが聴いたことのある曲をメーンに、キッズソングも多く演奏した。

 指揮は同ストリングス音楽監督の庭野隆之さんが務め、分かりやすい解説を挟みながら進められた。前半は「アメイジング・グレイス」やチャップリン映画ライムライトの主題歌「エターナリー」など5曲を披露。子ども向けの「龍神マブヤー」や「マルマル・モリモリ」、ジブリ映画「となりのトトロ」などが始まると、観客席にいた子どもたちも曲に合わせて体を揺らしたり一緒に口ずさんだりしていていた。

 後半はベートーベンの曲をメーンに演奏。指揮者体験コーナーもあり、子どもたちが交響曲第5番ハ短調「運命」の指揮に挑戦。たどたどしいタクトの動きに合わせた不安定な演奏に観客からは笑いが起こり、庭野さんの面白おかしい解説など和やかなムードでの演奏会となった。

 指揮を体験した平真小学校の宮良映合さんは「指揮をしたのは初めて。思い通りにならなかったし緊張した」と指揮の難しさを実感した様子だった。石垣市在住の75歳女性は「石垣ではクラシックを聴く機会が少ないので、こういうコンサートがあるとうれしい。ストリングスは難しいのに、よく頑張っているなと思いながら聴いていた」と笑顔で話していた。

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