石垣島出身のアーティストma-yun（マーユン）による「姉妹ぬ唄コンサート」が4月29日、舟蔵の里で開かれた。

　マーユンは屋嘉部恵子さんと妹の光恵さんによる姉妹ボーカルユニットで、2010年12月に活動を開始。ユニット名は「琉球文化を携えて幸を届けに行く」というコンセプトから、豊年をもたらすとされる来訪神「マユンガナシ」にちなんで命名した。現在は東京を拠点に、全国各地で音楽活動を展開している。

　昨年4月20日にはファーストアルバム「翔」をリリース。同日に市民会館中ホールで記念ライブを行い、立ち見が出るほどの盛況ぶりを見せた。活動範囲も徐々に広げており、同ライブの1週間前にはシンガポールの「ISETAN（伊勢丹）」で開催された鹿児島・沖縄物産展のステージに出演。初の海外公演も成功させた。

　今回のライブは、セカンドアルバム「謡（うたい）」の発売記念として企画。今作に収録したオリジナル曲「心くみてぃ」や民謡の「安里屋ユンタ」「デンサー節」「国頭サバクイ」のほか、「想い空」や「沖縄へ行こう」なども披露した。

　当日はあいにくの天気で野外ステージから屋内の新設ステージに変更したが、会場いっぱいの観客が詰めかけ、2人の透き通る歌声に聴き入った。

　2人は「お世話になった方々に感謝しながら、一回りも二回りも大きくなってまた戻って来たい」（恵子さん）、「今後も石垣島を含め、いろいろな所でライブをしていきたい。これからも応援してほしい」（光恵さん）と、それぞれ今後の活動に意欲を見せた。