石垣・登野城(とのしろ)地区で活動する登野城青年会による文化発表会が5月19日、登野城公民館で開かれた。2年ぶり3回目の開催。
同青年会は地域の伝統行事を受け継ぐ若者らが活動し、現在は20代から30代の14人の会員が所属している。
当日は、三線演奏と黒島弘義会長ら役員3人の舞踊による「鷲ぬ鳥節」、登野城が発祥と言われる子守歌「あがろうざ節」で幕開け。舞踊「高那節」「揚古見之浦節」「黒島口説」のほか、4曲をメドレーで披露する「チュイチュイ」ではステージだけでなく客席でも舞を披露して会場を盛り上げた。
普段は獅子保存会がその技術を守り、継承している獅子舞も、今回初めて青年会単独で挑戦。先輩から指導を受けながら練習を重ね、本番では見事な舞に大きな拍手が送られた。
最後には方言で演じる狂言(キョンギン)を披露。今年は医者と患者、ユタ(沖縄のみこ)が面白おかしいやり取りを展開する「医者とムヌンスぬムニユミ」を演じ、会場の笑いを誘った。
登野城小学校の児童も賛助出演して「校歌ダンス」を踊るなど、多彩で生き生きとした演目の数々に、訪れた人たちも「楽しかった」と口々に話しながら帰って行った。