竹富島ビジターセンターゆがふ館(竹富町竹富)で6月20日、イベント「庭の日」が開催された。主催はNPO法人「たきどぅん(=方言で竹富)」。2009年7月から毎月開催しており、今回で33回を数えた。
「庭の日」と名付けた理由は毎月2(に)0(わ)日に、同館前庭を利用することから。しかしながら、当日はあいにくの雨に見舞われ会場を館内に移した。
会場では、民具などを製作する「手仕事ワークショップ」と、気まぐれ島野菜・海産物の販売をメーンに展開。来場者は、観光客が8割で、残り2割は石垣島から訪れる人や地元竹富島の住民だった。
ワークショップでは、月桃、ワラ、トウツルモドキ、アダンなど竹富島に自生する植物を使った材料と、昔ながらの木製の工具やサンゴのかけらなどの道具を使って、敷物、鍋敷き、携帯ケース、ペットボトルケース、iPhoneケース、ミニほうきなどを作った。
「民宿からの紹介で参加する観光客が多い。苦労しながら3時間ほどかけて手作りした鍋敷きはお土産にも最適。ブログには製作している様子が証拠写真として残る」と話すのは、鍋敷き作りのワークショップを担当した富本ヒデさん。
石垣島から参加した女性は「鍋敷きはとても難しいが、先生がいいので何とか完成しそう。力加減が難しい。道具は自然の素材なので触っていて気持ちがいい」と感想を残した。
販売した「気まぐれ島野菜・海産物」は「自分たちが食べきれないもの」。葉物野菜、イモ、ニンニク、海藻、モズクなどが並んだ。
同NPOの牛尾佳渚さんは「竹富島の魅力は、海や集落の景観だけではなく、昔からの手作り文化もある。毎月20日に開催しているので、タイミングが合えば気軽に参加してほしい。ゆったりと流れる時間を過ごせるはず」と来場を呼び掛ける。