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石垣市が「新しい切り口の旅」をデザイン-ミステリー作家など続々来島

ミステリー作家・八木圭一さんが島のおばぁに長寿の秘訣を聞き取り(画像提供=ウシオデザインプロジェクト)

ミステリー作家・八木圭一さんが島のおばぁに長寿の秘訣を聞き取り(画像提供=ウシオデザインプロジェクト)

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 デザインの力を通して石垣島の魅力を再発見するプロジェクト「USIO Design Project(ウシオデザインプロジェクト)」を進める石垣市がこのほど、第2フェーズを開始。今期のテーマとなる「旅」のデザイナーらが続々と来島している。

旅デザイナー・審査員らが続々と来島し、斬新な旅プランを試作

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 2013年度の前フェーズでは、島の特産品10点を国内外のデザイナーにリデザインしてもらい、もの作りを通じて島の魅力を発信。石垣・東京・台湾の3拠点を結び、各種メディアでの情報発信、リアル・オンライン双方でのイベント実施などで、石垣島ファンを増やしてきた。

 今期は「新しい旅のデザイン」をテーマに、新しい切り口の旅を提案するデザイナーを公募し、体験型の旅モデルを試作・発信。新空港開港後、これまでにない観光特需に沸き立つなか、環境・文化破壊に対する不安感の解消、島内への利益還元、沖縄本島との差別化なども課題とする。

 公募では212点・153人の作品が集まり、審査で選ばれたミステリー作家やゲームデザイナーら10人の「旅デザイナー」を2月から3月にかけて招く。彼らがそれぞれ提案する「バリアフリーで海の幸を味わいつくす旅」「島のおじぃ・おばぁに話を聞いて長寿社会のヒントを探る旅」「民謡唄者と旅行者がセッションバンドを結成し、最終日にライブパーティーを行う旅」「石模様の隠れみのを使って島の各所で石になりきるかくれんぼツアー」など、一風変わった旅プランが試作されている。

 ディレクターを務めるロフトワーク(東京都渋谷区)の実本慶子さんは「ガイドブック的な部分も知らずに来たが、今回デザイナーらと共に濃い体験ができ、石垣に対する愛着が湧いた。この旅プランを見た方々にも石垣に来たくなってもらえればうれしい」と、自らも試作プランを満喫した様子。石垣市企画部観光文化課の翁長隼大さんは「外からの目線で観光客と島人双方が楽しめるモデルプランを作ってもらった。観光需要が島内にも還元されるシステムを構築し、受け入れ体制強化の機運も高められれば」と期待を込める。

 今回試作される10点の旅プランは3月下旬に公表され、その後、商品化される見込み。

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