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石垣島で若手演出家男性が一人舞台「命ぬ紬詩」 ダンサーら参加も

一人舞台を準備している比屋根秀斗さん

一人舞台を準備している比屋根秀斗さん

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 八重山の子ども演劇「現代版組踊オヤケアカハチ~太陽の乱~」を指導・演出している比屋根秀斗さん(29)が2月14日、石垣市民会館中ホールで一人舞台「命ぬ紬詩(ぬちぬつむぎうた)」に挑む。

「命の紬詩」のイメージ絵画は池間真裕子さん

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 同舞台は、比屋根秀斗(ひやねひでと)さんが原案・脚本・演出・主演・制作を全て一人で行い、プロのダンサー・ミュージシャンが花を添える。登場人物は、三線職人のおじぃと孫のカイ。2人は工房で共に過ごし、深い絆で結ばれていた。その関係が崩れる出来事が起きる――というもの。沖縄の歴史を背景に、迫力のある生演奏・ダンスを織り交ぜ、おじぃとカイの2人がつむぐ物語。人生が奏でる切なくも美しい、世代を越え、受け継がれる命(魂)がテーマとなっている。

 比屋根さんは、現在の沖縄県うるま市勝連生まれで、中高生の時には「現代版組踊 肝高の阿麻和利」に参加し、主役の阿麻和利を演じていた。慶応大学在学中に自身が脚本・演出を行った「湘南ダイナミック」に出演した。大学卒業後は、沖縄県内各地で行われている現代版組踊舞台の指導を手掛け、2012年からは石垣島でウイングキッズリーダーズ(現代版組踊オヤケアカハチ~太陽の乱~)の指導・演出を行うほか、自身もダンスや演技で各地の舞台に出演している。

 「自分で脚本・演出・主演をする舞台を一度はやってみたいというわがままから始まったこの企画に、一緒にやりましょうと言ってくれる仲間がいたことにとても感謝している」と話す。「小さい島でも、自分のやりたいことで輝ける場所があることを、島の子どもたちにも見せたい。まずは、自分でその姿を見せたかった。今後のより良い舞台・演出・役づくりをするためには、裏側の制作サイドも舞台に立つ側も自分の経験として会得するため、一から一人で作り上げる舞台をやってみたかった。やり遂げた先に見える景色を見たいと思っている」と比屋根さん。

 石垣島在住のシンガー・ソングライター池田真作さんは「1年くらい前にこの舞台の企画を聞いた。アカハチの舞台を通して4-5年の付き合いになるが、秀斗の情熱や人柄が好きなので、秀斗がやりたいというのならすぐに応援したいと思った。アーティスト感が強いと感じているので、きっと良い舞台にしてくれると思う」と話す。

 比屋根さんのほか出演するのは、ダンサーとして中尾文香(なかおあやか)さん・砂川雄志(すながわたけし)さん・入波平陽子(いりなみひらようこ)さん・大浜(おおはま)ひかるさん・具志堅舞(ぐしけんまい)さん・貝盛由佳(かいもりゆうか)さん・金沢伸行(かなざわのぶゆき)さん・中野紗耶可(なかのさやか)さん・玉城滝一(たましろりゅういち)さん、ボーカルが池田真作(いけだしんさく)さん・饒平名久乃(よへなひさの)さん・岸本峰子(きしもとみねこ)さん・高木真知子(たかぎまちこ)さん、バンドとして西島本聡(にししまもとさとし)さん・波照間剛(はてるまたけし)さん・イケマケンさん。

 開演は18時30分、チケットは1枚1,500円。チケット問い合わせは、比屋根さん(TEL 090-3795-2607、hideto0517@gmail.com)まで。

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