プレスリリース

円高は2025年以降の訪日インバウンド市場にどのような影響を与えるのか?4,200人の声とデータで徹底調査!

リリース発行企業:株式会社 Payke

情報提供:

株式会社Payke(ペイク、本社:沖縄県那覇市、代表取締役:古田 奎輔、以下Payke)は、提供する訪日外国人向けショッピングサポートアプリ「Payke(ペイク)」内で「日本の円相場が訪日旅行需要に与える影響に関するアンケート」を実施し、表題の件について結果をまとめました。



■背景
日本政府観光局の発表*1によると、2024年の累計訪日外国人客数は3,686万人、訪日客年間消費額は8.1兆円となり、両者とも2019年の年間累計を上回り、過去最多の結果となりました。

一方、今後の金融市場においては、円相場が2024年に比べ円高に進む可能性も指摘されております。今回は、訪日意欲の高い4,200人を超える外国人にアンケートで「円相場が日本旅行に与える影響」を聞くことで、円高が進んだ場合の影響について調べてみました。

*1日本政府観光局「訪日外客数(訪日外客数(2024年12月および年間推計値))」より
■サマリー
- 訪日旅行意欲がある外国人において、25.5%が「円高であると訪日旅行をためらう」可能性がある。
- 訪日旅行者数については、年間1ドル140円のレートの円高水準で推移した場合、円高での負の影響を考慮しても、2024年比で+8.2%増となる可能性がある。
- 訪日客の消費額については、年間1ドル140円のレートの円高水準で推移した場合、円高での負の影響を考慮しても、2024年比で+0.5%増となる可能性がある

1. 訪日外国人4,210人へのアンケート調査の結果
弊社が運営するPaykeアプリを通じて指定の言語を利用するユーザーに対し、「円高が訪日意欲に与える影響」についてアンケートを実施しました。こちらでは一部を抜粋してご紹介いたします。詳細な分析結果については弊社ホームページをご覧ください。

【詳細版】円高は2025年以降の訪日インバウンド市場にどのような影響を与えるのか?4,200人の声とデータで徹底調査!

◆対象:外国人観光客向けショッピングアプリ「Payke」を利用し、繁体字・韓国語・英語を使用するユーザー
◆集計方法:Paykeアプリ内のアンケート調査
◆回答数:4,210
◆集計期間:2週間
【結果(一部抜粋)】
設問:日本旅行をするかどうかの判断に為替相場はどの程度影響しますか。



円高であっても訪日旅行をする層は74%、円高であると訪日をためらう可能性がある層は25.5%という結果になりました。

また、訪日をためらう可能性がある25.5%の回答者に対して、「実際に、円がどれくらいのレートになると訪日旅行を断念するのかという」質問を行いました。

回答として得られた、旅行をあきらめるレートとその割合は下記の通り。

設問:日本円がどのくらいのレートだと日本旅行を延期または中止しますか。



※回答が円高レートに進むにつれて回答割合を積み上げています。
※ユーザーに提示した設問では、回答者の言語毎に通貨の基準を変えています。
※今回の回答結果とグラフでは、ドル換算したレートに統一して結果を示しています。

これらの数字を踏まえると、仮に1ドル140円までの円高水準になった場合、1ドル160円のレートの場合と比較して、回答者全体の10%は訪日旅行にためらいを感じ、訪日旅行者数への影響としては、9.1%減少の影響があるという結果となりました。

上記設問以外の項目はHPまたはお問い合せにてご紹介しておりますので、ご興味のある方はぜひご連絡くださいませ。

2. 今後の訪日者数の動き
今年の為替相場について、2024年よりも円安傾向が進んでいくのか、それとも円高に進むのかはわかりません。

ただ、コロナ期間(2020年~2022年)を除いた2012年から2024年の10年間平均成長率は13.3%であるので、現状よりも一定水準での円高になったとしても、訪日旅行者数及び消費額へのインパクトは限定的だと言えるでしょう。

弊社では、上記までのデータやインバウンド消費額のデータを加味すると、
2025年の見通しを下記のとおり予測しております。

年間1ドル150円のレートで推移した場合、
訪日客数4,220万人(対昨年比+14.4%、対19年比+32,3%)
消費額9兆3893億円(対昨年比+15.3%、対19年比95.0%)
 
年間1ドル140円のレートで推移した場合、
訪日客数3,992万人(対昨年比+8.2%、対19年比+25.2%)
消費額8兆1832億円(対昨年比+0.5%、対19年比+70.0%)
 
尚、為替だけの影響で訪日者数や消費額の増減を決定付けることはできないため、上記を基準とし、下記のプラス要因とリスク要因の影響を加味し、総合的に推測するのが良いと考えています。



【詳細版はこちら】円高は2025年以降の訪日インバウンド市場にどのような影響を与えるのか?4,200人の声とデータで徹底調査!
3. Paykeが提供する価値
今回は、アンケートからユーザーのリアルな声を通じて、為替(主に円高)による影響を考えました。
訪日意欲が高く、訪日経験が多いユーザーに聞くことで、為替の影響が及ぼす可能性について把握することができました。

Paykeリサーチ(アンケート)の強みは下記のようなものがあり、豊富なデータとユーザーから、各企業様のニーズに合わせたご提案が可能です。

多言語対応:英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語を含む7言語でのデータ収集。面倒な翻訳と集計は弊社にて内製化しているため安価で実施可能。

豊富な調査対象と調査方法:国別、性別、年代別など特定のセグメントに絞った調査が可能。

安定したサンプル数:セグメントには左右されるものの、安定して4,000件以上の調査サンプルを得ることができる。直近3か月における実施アンケートの平均集計数は、4,737件

アンケート対象者の質が高い:訪日頻度が多いユーザー、消費意欲が強いユーザー群。

今回のアンケートの回答者の94.8%は訪日経験者であり、87.0%は1年以内の旅行者。
また、回答者の39.0%は、直近10年で5回以上訪日旅行をしており、回答者の17.3%は10回以上訪日経験があり、毎年1回以上の頻度で日本に訪れている。
さらに、訪日時の予算については、韓国の回答者平均では政府統計数値の1.53倍で、ユーザーの消費傾向が高い。

今回のアンケートの調査結果より


Payke独自のスキャンデータとアンケート結果との紐づけ:訪日後の購買行動との関連分析が可能
自社製品、競合他社製品を手に取っているユーザーの属性の違い等のアンケート結果と旅中・旅前後の消費データを紐づけ可能。
お問い合わせ
Paykeの保有データやユーザへのアンケート、その他Paykeのサービスについてご興味ございましたらこちらからお問い合わせください。



■株式会社Payke
本社:沖縄県那覇市真嘉比2丁目5-16
代表者:代表取締役CEO 古田 奎輔
設立:2014年11月
資本金:100百万円
URL:https://payke.co.jp/

概要:商品パッケージにある「バーコード」をスマホでスキャンするだけで、商品のあらゆる情報を7言語で表示することができる訪日外国人アプリ「Payke」を運営。現在、約68万点の商品データを7言語で保有し、訪日客が手に取る商品の約90%*3をカバーしています。2015年のサービス開始以来、アジア圏を中心に500万人*4以上が利用し、企業向けには広告配信やデータ提供を行うなど、累計1,200社以上の企業や団体に活用されています。さらに、「Paykeタブレット」を国内の主要小売チェーンに導入し、多くの訪日外国人に利便性を提供しています。

*3 当社実績(2024)Paykeアプリにて国内でスキャンされた回数を分母に商品情報を保有していた割合
*4 API提供先なども含む利用者

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