株式会社おきでん CplusC（本社：沖縄県浦添市、代表取締役社長：宮城 喜一郎 以下、CplusC）とサイバートラスト株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：北村 裕司 以下、サイバートラスト）は、CplusCが提供する高齢者見守りサービス「やさしいみまもり」の利用において、セキュリティ強化を目的に事業協力する覚書を締結しました。セキュリティ強化には、サイバートラストの端末認証サービスを活用し、認証された端末のみがサービスにアクセスできる仕組みを構築し、情報漏洩や不正アクセスを防止します。




◆事業協力の背景・目的
高齢化社会において、単身高齢者世帯の増加や見守る側の担い手不足、孤独死・孤立死の発生といった社会課題が顕在化しており、地域での見守り体制強化は重要な課題です。
CplusCが提供する「やさしいみまもり」は、Wi-Fiセンシング技術を活用し、高齢者の活動状況を可視化するサービスです。活動が検知されないなどの状態が一定時間継続した場合には、システムに登録された家族、自治会や民生委員などの地域関係者、自治体などに通知することで高齢者の見守りを実現しています。センサーなどIoTデバイスを活用して異常を検知し通知するサービスは、個人情報や見守り情報を扱うため、アクセスできる端末を制御するセキュリティ強化が不可欠です。今回の事業協力により、許可された端末のみがサービスにアクセスできる仕組みを構築し、情報漏洩や不正アクセスを防止します。
◆事業協力の概要
CplusCが提供する「やさしいみまもり」において、民生委員などの地域関係者が複数の高齢者を見守るために使用するタブレットなど「共助端末」や自治体などが使用する PCなど「公助端末」に対して、サイバートラストが提供する「サイバートラスト デバイス ID」を導入します。これにより認証された端末だけにアクセスを許可することができるようになるため、許可されていない端末からのログインを防ぐことができます。また万が一、共助タブレットを紛失するなどの事故が発生した場合に、当該端末のデバイス IDを無効にすることができるため安心して利用することができます。高齢者やご家族の個人情報および見守り情報について、情報漏洩や不正アクセスを防ぎ、よりセキュアなサービスを実現します。


やさしいみまもりへのデバイス ID 導入効果イメージ


覚書手交式（左：サイバートラスト 北村社長、右：CplusC 宮城社長）

◆連携における両社の役割
以下の役割分担で連携し、持続可能で実効性のある、よりセキュアな地域支援モデルの構築を図ります。地域の高齢者を見守る担い手である地域関係者や、自治体など公助の担い手の方々が、安心して「やさしいみまもり」端末を利用できるように、セキュリティ対策を強化します。

株式会社おきでん CplusC
おきでん CplusCの「やさしいみまもり」は、Wi-Fi センシングで検知した高齢者などの活動・睡眠状況を24時間365日「見える化」し、ご家族のスマートフォンアプリから確認することができます。万が一、ご家族が異変に気づかない場合や対応できない場合には、みまもりシステムに事前に登録したご家族や地域関係者へ自動通知を行うことで、「だれひとり取り残さないみまもり体制」を具体化します。
「やさしいみまもり」は、沖縄県内の7自治体で既にサービス提供開始しており、2025年度内には12自治体に拡大予定。更に2026年度内には17自治体で提供を開始する計画です。

サイバートラスト株式会社
「やさしいみまもり」の認証強化に向けて「サイバートラスト デバイス ID」を組込み、利用するための仕様や技術情報と技術サポートを提供します。「サイバートラスト デバイス ID」は、端末認証用証明書発行管理サービスで、許可された端末のみをネットワークに接続可能にすることで、不正アクセスを防止します。Windows、iOS/iPadOS、macOS、Chromebook、Androidなどのマルチデバイスに対応し、VPNやクラウド環境でも利用可能です。証明書ベースの認証により、パスワード依存を軽減し、フィッシング耐性を強化します。自治体や医療機関など幅広い分野での活用実績を活かして、高齢化社会における課題においてもセキュリティ強化の技術支援を推進します。
◆今後の展望
今回の事業協力により、2026年度中を目処にセキュアな「やさしいみまもり」を沖縄県内で検証し、サービス提供価格などを検討したうえで、沖縄県内はもとより、全国の自治体やパートナー企業向けに提供を拡大していく計画です。地域の安心・安全の向上、孤独死放置防止、見守り体制の持続可能な運用に貢献してまいります。

■関連Webサイト
「やさしいみまもり」について
「サイバートラスト デバイス ID」

■株式会社おきでん CplusC について
沖縄電力株式会社と株式会社インスパイア・インベストメント、ジャパンインテグレーション株式会社による合弁会社として 2021年に設立。沖縄県14自治体（2024年3月現在）と協定を締結し、沖縄県在住高齢者70％以上をカバーする地域における「やさしいみまもり」大規模実証試験に成功。沖縄から日本全国に、ひととひととの結（つながり）を通じていつまでも元気で笑顔に満ちた暮らしづくりに貢献することで、お客さまに寄り添い、ココロのエネルギーをお届けすることを目指しています。

■サイバートラスト株式会社について
サイバートラストは、日本初の商用電子認証局として2000年より提供している認証・セキュリティの技術を活用したトラストサービスと、Linuxのカーネル技術やオープンソースソフトウェア（OSS）の知見を応用したオンプレミス、クラウド、組込み領域向けのプラットフォームサービスを展開しています。また、これらの技術や実績を組み合わせ、IoTをはじめとする先端分野に向けて、「ヒト・モノ・コト」の正しさを証明し、お客様のサービスの信頼性を支えるサービスを推進しています。
「すべてのヒト、モノ、コトに信頼を」。サイバートラストは、ITインフラに関わる専門性・中立性の高い技術で、安心・安全な社会を実現します。

■本リリースのURL
https://www.cybertrust.co.jp/pressrelease/2025/1218-cplusc-did.html

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