
世界観に投資するGOB株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長CEO:高岡泰仁、以下「GOB」)と石垣市は、2026年2月28日、イベント「ガレッジセール」を開催しました。
2025年8月からスタートした起業家向けプログラム「いしがき起業ガレッジ」の成果発表の場である本イベントは、「市民に開かれたデモデイ」として企画。起業家たちが手がけた多彩な商品やサービスの体験ブース、マルシェなどを展開し、約600人の市民を動員。地域全体で新たな挑戦を楽しむ、活気あふれる1日となりました。
いしがき起業ガレッジ:https://gob-ip.net/isg_grg
ガレッジセール:https://gob-ip.net/isg_grg-gallegesale

本イベントは、MCを務めたお笑いコンビ「ガレッジセール」のお二人による軽快なトークで幕を開けました。イベント名にゆかりがあるということでMCを依頼した経緯がありましたが、その掛け合いをひと目見ようと、オープンと同時に大勢の来場者が詰めかけました。
その熱気ある会場で行われたのが、「いしがき起業スタートブック」のお披露目会です。

GOBでは「いしがき起業ガレッジ」を通じて、のべ60名以上の皆さんのアイデアや事業を前進させるべくプログラムを進めてきました。その中で見えてきた仮説は、「地域における関係性」こそが事業を大きく前進させるということです。一方で、「誰に協力を求めればいいかわからない」「移住したばかりで地域にツテがない」と悩む起業家も少なくありませんでした。
そこでGOBが石垣市をはじめ銀行や商工会などの関係支援機関と共に企画制作したのが、この『いしがき起業スタートブック』です。本書は、石垣島で商いを育む経営者たちの生の声を凝縮した一冊。飲食、小売、農業、漁業、複業といった多様な分野で創業初期の「3年の壁」を突破した先輩たちが、創業時にどの支援機関をどう活用し、どんな壁を乗り越えてきたのか。個人の経験と石垣市内での各支援機関のサポート体制や制度をまとめました。

お披露目会のステージには、誌面で取り上げた島人の2名も実際に登壇し、自身の事業や取り組みを紹介。これから島で自分らしい商いを広げようとする起業家たちへ向けて、力強いエールが送られました。
「市民に開かれたデモデイ」というコンセプトを色濃く体現したのが、市役所のロビーにて展開されたマルシェ・体験ブースです。
会場には、「いしがき起業ガレッジ」でアイデアを磨いてきた多数のメンバーが出展。起業家たちの熱意が形になった新しい商品やサービスが並び、多くの来場者で賑わいました。
中でも、平田泰士さん(ひらた牧場)が手がけた、「パイナビーフバーガー」は長蛇の列ができるほどの盛況ぶり。平田さんは、市場価格の変動に負けない「強い農家」を目指して、パイナップルを与えて再肥育した母牛を「パイナビーフ」として商品化する取り組みを進めています。

//ひらた牧場の平田泰士さん

パイナビーフバーガー
市民が実際に「買って、試して、味わう」ことで、地域の新しい挑戦を肌で感じ、自然と応援したくなる。本イベントが目指す、地域全体で起業家を後押しするエコシステムの可能性を確かに感じさせる光景が広がりました。
今年度からスタートした起業創業プログラム「いしがき起業ガレッジ」を受講したメンバーたちによる、事業アイデアのプレゼンテーションが行われました。食のブランド化や地域の教育、そしてエンターテインメントを通じた国際交流など、多岐にわたる分野のプランが発表され、それぞれの事業にかける熱い想いに来場者が真剣に耳を傾ける姿が印象的でした。

プレゼンの合間には、石垣島出身のお笑いコンビ「ババスペ」がローカルネタ満載の漫才を披露。緊張感が漂いがちな事業発表の場に穏やかな笑いが広がることで、起業家たちも肩の力を抜いて等身大の想いを語り、来場者も自然とエールを送りたくなるような、温かくアットホームな空気が生まれていました。
イベントの締めくくりには表彰式が行われました。本プログラム独自の5つの賞が発表され、以下のメンバーが見事受賞を果たしました。
- 島チャレ賞(挑戦性):有田浩介さん「第1回島んちゅ映画祭」
- カンムリワシ・ヨーコー賞(スケール感):菊池数晃さん「新川スパイス」
- 島人ぬ宝賞(地域資源):平田泰士さん「ひらた牧場」
- ユイユイ・ユイマール賞(社会性):伊集満枝さん「楽しく学ぶ算数教室『えん塾』」
- イチャリバチョーデー賞(共感度):上江洲美奈さん「はいさい★島の料理部」
最も挑戦的なアイデアに贈られる「島チャレ賞」を受賞した有田さんは、映画館のない島で、国際映画祭を開催するという挑戦。「高校生や仲間とともに、石垣島から世界に発信する国際的なイベントに挑戦したい」と力強く決意を語りました。同映画祭は、直近の3月20日~21日に開催が予定されています。

写真上段中央が島チャレ賞を受賞した有田浩介さん。その左が石垣市の中山義隆市長

写真右が、いしがき起業ガレッジならびにガレッジセールを企画設計したGOBの宮良賢哉(ディレクター)、左は同じくプログラムを運営した石垣市商工振興課の吉本係長
宮良賢哉(GOB ディレクター)より
今回のガレッジセールは、“起業家のための”プログラムのデモデイ(成果発表会)でしたが、一部の人たちだけが賑わっているような場にはしたくありませんでした。人口5万人という石垣市のような規模の地域では、共感の輪が広がりにくくなり、結果的に事業の成長への道も開かれにくくなってしまうためです。
そのため今回は、「市民に開かれたデモデイ」というコンセプトをもって、マルシェの開催やエンタメ性あるステージプログラムなど、お祭りのような企画に仕立てました。想定を超える方々に来場いただいたことはもちろんうれしく思いますが、実際に現場でステージやブースへの眼差しも含めて、起業創業、新たなモノやコトが現場で体験できることを楽しんでくれていた姿に、石垣市のようなローカル地域における事業立ち上げの萌芽を見て取れました。
今後は、より地域に踏み込んで石垣市から事業を生み出していく新たなエコシステムを構築していくために、支援機関はもちろん、地元の経営者や市民参画型の支援システムを構築していく予定です。
<プロフィール> 前職の石垣市役所では主にインバウンド向け観光プロモーション事業や産官学民事業等を担当。東京デザインウィーク2016地方創生シティ会議登壇、東京五輪2020ホストタウンリーダー賞個人受賞。その他、プライベートな活動として野外音楽フェスの企画運営、コミュニティ放送局での番組制作及びパーソナリティなどを務めている。
GOBは、起業家の世界観に投資する会社です。常識からは外れ、経済的には非合理であるがために見逃されがちな、世界観が持つ価値を事業を通じて社会へ広げていきます。そのためにGOBでは、起業家を社内に迎え入れて事業立ち上げを進める「客員起業家制度」を採用しています。これにより、短期的な利益追及のプレッシャーにさらされることなく、世界観ファーストでの事業立ち上げを可能にしています。また客員起業家制度による起業家への伴走で蓄積した事業立ち上げのノウハウは、企業や自治体における事業開発向けに提供しています。
- 所在地:東京都渋谷区初台2丁目14-9木田ビル201号
- 代表者:代表取締役社長CEO 高岡泰仁
- 設立:2014年8月19日
- 資本金:1,000万円
- ウェブサイト:
https://gob-ip.net/