星野公民館広場(石垣市桃里)で7月21日、「2012人魚の里星野夏まつり」が開催され、農村で開かれる一夜の祭りに大勢の人が訪れ、思い思いに祭りを楽しんだ。
農村地域として夢や魅力のある「ふるさとづくり」に取り組む星野集落で開催される同祭りは今年で8回目。集落住民だけでなく、市街地の住民や観光客も訪れ、北部地区活性化の一つの起爆剤ともなっている。今年は趣旨に賛同した三川青年会がサポートメンバーとして協力。小規模ながらも多彩な演目で、会場はにぎわいを見せた。
砂川光輝星野自治公民館長は「星野は百数十人の村だが、こんなに来ていただいてうれしい。ゲストである皆さんも、ステージの皆さんも、みんなが主役。みんなでこの祭りを盛り上げていただきたい」とあいさつ。ステージは八重山挙法星野支部の子どもたちによる空手演舞で幕開けし、伊野田小学校全児童16人によるエイサー、石垣島の子ども演劇団体「ウイングキッズリーダー」の創作舞踊、和琉風(とりかじ)によるエイサー、ファイヤーダンス、前花雄介さんの演奏などが次々と披露された。
途中開催された抽選会では、生きたヤギ1頭が当たり、満天の星を見上げる「星野de星観察」、地域に伝わる人魚伝説の朗読会などもあり、地域ならではの特色を生かした演出も行われた。会場には出店も並び、訪れた人たちはビールや焼き鳥、ヤギ汁などを片手に仲間同士で祭りを楽しんでいた。
初めて星野を訪れたという30代女性は「星野でこんな祭りがあったとは知らなかった。こぢんまりしているが、他の祭りより居心地が良かったし、楽しめた。来年も来たい」と話していた。