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石垣で豊作を祈願する「四カ字豊年祭」-手踊りに舞う

女性だけで行う神事「アヒャー綱」

女性だけで行う神事「アヒャー綱」

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 五穀豊穣(ほうじょう)に感謝し、来夏世(くなつゆ)の豊作を祈願する四カ字(石垣市石垣・登野城・大川・新川)の豊年祭が7月31日・8月4日・5日に行われた。同祭は八重山最大の豊年祭。台風の影響で7月31日・8月1日の予定を一部延期した。

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 初日にあたるオンプールは各字の御嶽で行われ、神司(かんつかさ)が神前に米や酒などを供え、儀式による祈願や、各団体による奉納芸能などが行われた。台風接近により会場を小学校に移し行う字会もあった。

 2日目にあたるムラプールは今月5日に行い、新川にある真乙姥御嶽に四カ字が集まり、盛大に行われた。御嶽前の道路には、各字や団体の旗頭14本が奉納され、女性たちによるアヒャー綱、ツナヌミン、大綱引きと続き、日が暮れるにつれクライマックスを迎えた。

 「五穀の種子授けの儀」では東から農業の神、西から真乙姥の神が登場。農業の神から真乙姥の神に五穀の種子が手渡され、来夏世の五穀豊穣が約束された。その後、女性だけで行う神事「アヒャー綱」ではブルピトゥ(棒貫人)を慶田盛洋子さんが務め、神司から渡されたカヌチャ棒を雌雄の大綱に差し込んだ。大綱を結び付けると、周囲にいた女性たちが「サァー、サァー」と掛け声を上げ、熱狂的にガーリー(手踊り)を舞った。

 その後会場を同御嶽から西側に場所を移すと辺りは赤紫の夕焼けに包まれた。ツナヌミンでは、多くの人の手で支える舞台になぎなたと鎌(かま)を持った武者が東西から登場、勇壮な演舞を奉納した。

 最後は地域住民、観光客も交えての大綱引き。「エイショ、エイショ」と綱を引き、豊年祭を締めくくった。

 奉納に参加したのは、双葉公民館、大川、石垣、登野城字会、JAおきなわ八重山地区事業本部、石垣島製糖、石垣中、八重山農林高、石垣市職員ら。

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