沖縄県は10月2日・3日、ホテル日航八重山(石垣市大川)で県産農林水産物の商品開発・人材育成を目的とした「沖縄プレミアムアカデミー」を開催、50人が参加した。
白田典子さんは「『いいもの』から『買いたくなるもの』へ」を講話
沖縄県産品を使った加工品の魅力をより高めるため、県農林水産部流通政策課が、「プレミアム加工品開発支援事業」の一環で2日間にわたる集合研修を行った。
初日は、良品工房の白田典子さんが基調講演、技術講習として農水省が「食の信頼向上のために」をテーマに、M&D研究所の濱田晴子さんが「商品力向上、地域ブランドづくりへの道」などをテーマにそれぞれ講話。終了後には、意見交換会、名刺交換が行われた。
2日目は、農事組合法人和郷園の木内博一さんが基調講演「私たちが取り組む自然循環型農業」を行い、午後から実践過程として4ブースに分かれ個々の問題解決を図る個別相談を受けた。
白田さんは「『いいもの』から『買いたくなるもの』へ」について講話。「初めて商品を買うお客さまは見た目9割で選ぶ。『おいしくてこだわりのある商品』が普通の今、どうしたら買ってもらえるか知恵を絞る。色違い、味違いの複数のラインアップにし、ネーミングや商品加工に工夫を加える。記入式のアンケートも有効」と話した。参加者は、今後の商品戦略のヒントを聞き漏らすまいと、しきりにメモを取っていた。
参加した梅原秀子さんは「内容が充実し、丁寧に教えてくださりとても良かった。難しかった点は頂いた資料を読み返したい。今後、野菜販売を検討しているが、パワーと勇気をもらえた」と話していた。