暮らす・働く

石垣に障害福祉サービス事業所「あるま ねっと」-就労移行支援

宮良美樹代表(右から2人目)、仲吉直己タッチセラピー講師(一番左)とスタッフ、サポートスタッフの皆さん

宮良美樹代表(右から2人目)、仲吉直己タッチセラピー講師(一番左)とスタッフ、サポートスタッフの皆さん

  • 28

  •  

 石垣に10月1日、障害福祉サービス事業所「あるま ねっと」(石垣市大川、TEL 0980-87-0567)が開所した。「あるま」はスペイン語で「心」。「お客さまを心からもてなし、つながりを広げていきたい」という願いを込めた。

10月22日から雑貨ショップをオープン。来年からはタッチセラピーの営業も

[広告]

 代表は宮良美樹さん。高校まで石垣で過ごし、福岡の短大で福祉関係の勉強に励み、沖縄本島を経て故郷に戻り18年が経つ。特別支援学校や社会福祉施設で関わった経験を生かしての起業となる。障害者自立支援法に基づき、障害者が企業で働く一般就労を目指して施設内訓練や企業実習を2年間行う就労移行支援事業。

 宮良さんは「障がいのある方が施設の中だけで過ごすのではなく、街中で地域の方と触れ合う場所を作りたかった。サービスを受ける側ではなく提供する側に変えたい」という。場所は観光客も行き交う桟橋通り。10月22日からは事業所内で一般客相手に手作りの焼き物、染め物、羊毛フェルト、せっけんなど石垣島をモチーフとしたオリジナル雑貨ショップをスタート。来年からはタッチセラピーの営業も行う。

 店舗面積は20坪。6人の訓練生を「スタッフ」と呼び、4人の「サポートスタッフ」で支える。就労研修は、「タッチセラピー」「商品製作」「接客」のスタッフ養成コースを設定。午前中は、雑貨製作、午後からは週2日、NPO法人「セラピー・ケア・ククル」の仲吉直己さんがタッチセラピーの講師を務め、施術研修を受け持つ。

 現在はスタッフ同志で練習を行っており、「足のマッサージは気持ちいいと言ってくれるので楽しい」「ネイルアーティストになりたい」「エステの仕事がしたい」と早くも目標が見つかった様子。

 「37歳のダウン症の妹を社会に出したかった」と宮良さん。起業への大きな動機付けになったという。「障害福祉サービス事業所のアンテナショップ的な役割を持ち、誰でも気軽に立ち寄れる場所にしたい。タッチセラピーの出張サービスや2年間の訓練終了後の就労の場を提供していきたい」と夢は広がる。

 営業時間は9時~18時。日曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース