「島が泣いている! なくそう漂着ゴミと不法投棄」をキャッチフレーズに10月28日、伊原間海岸東側で「第4回 海・LoveLoveフェスタ in 石垣島」が開かれた。主催は海LOVEネットワーク in 石垣島。
回収したゴミでウミガメを作成、空撮した(写真提供:海LOVEネットワーク石垣)
同ネットワークはビーチクリーンを定期的に行い、今年は12回目。年に一度、大規模なビーチクリーンを市民に呼び掛け、漂着ごみの清掃と不法投棄防止の輪を広めるのが目的。
市街地から車で50分ほど北部に位置する伊原間海岸には、無料の送迎バスや自家用車で駆け付けたボランティアが午前中1時間ほどかけて砂浜や草むらの中にある漂着ごみや不法投棄品を回収。ペットボトル、空き缶、空きビン、ブイ、発砲スチロールなど280袋分、電子レンジ、冷蔵庫、クーラーなど家電ごみ50個が集まった。それらのごみを使って砂浜にウミガメの形を作り、パラグライダーで空中記念撮影も行った。
当日は自転車イベント「アースライド」も行われていたが、名渡山秋彦さんは「120キロコースから90キロコースに変更して同フェスタに参加した。また終わったらコースに戻る」と話した。八重山商工観光コース1、2年生も30人が参加。加藤弦さんは「来た時にはあまりごみがないきれいなビーチだと思ったが、こんなに出てくるとは思わなかった。観光の皆さんはごみがあるとショックを受けると思うので、今後もきれいにしていければ」
同ネットワークでプロデューサーを務める嘉数博仁さんは「昨年はコンサートや昼食に牛汁を提供するなど、イベントの要素が強かったが、純粋にごみ回収のみの参加者が多かったため、今年はごみ回収だけに絞った。昨年の732人と比較しても409人と多くの人たちが参加してくれた」と成果を喜んだ。
同ネットワークは「美ら海美ら山募金推進協議会」より21万4,000円の助成金を受け、多くの企業が協賛。石垣市は不法投棄の情報提供を呼び掛けている。
石垣市環境課(TEL 0980-82-1285)、または八重山警察署(TEL 0980-82-0110)まで。