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石垣で「ピパコン」-原田和幸さんの「ピパーツ餅」が大賞に

中央が「ピパーツ餅」についてプレゼンする原田さん。手前は審査員。

中央が「ピパーツ餅」についてプレゼンする原田さん。手前は審査員。

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 石垣で、ピパーツ(島コショウ)を使った「石垣島ピパーツレシピコンテスト(通称「ピパコン」)が11月5日、蓬莱閣(石垣市浜崎町)で開催され、大賞に原田和幸さんの「ピパーツ餅」が選ばれた。

「ピパーツ」を合言葉にピースサインする出場者ら

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 INSブランド創出プロジェクト協議会は中小企業海外展開支援事業として、八重山の固有的地域資源でありながら栽培技術が未確立で利用されていないピパーツに注目。石垣オリジナルの「天然素材調味料」を開発し、海外展開まで視野に入れた需要の創出を目標としている。

 同事業の一環として、ピパーツの活用方法をまず地元に広めるため「ピパコン」を企画。応募を募ったところ、プロやアマチュアから53のレシピが集まった。そのうち、第1次審査で入選した11レシピの考案者が料理のセールスポイントなどを2~3分でプレゼンテーションし、審査員が試食の後、講評した。

 審査では、シニア野菜ソムリエの西村有加さんが委員長を務め、石垣島ピパーツ大使として任命を受け、解説を行った。ほか、川口健夫城西大学教授や中山義隆石垣市長、東郷清龍同協議会会長らが務めた。

 レシピは、つけ麺や茶わん蒸し、ポトフ、おかゆ、カレー、シフォンケーキなど比較的手の込んだ料理が多かったが、大賞には原田和幸さんのシンプルな「ピパーツ餅」が接戦の末、選ばれた。

 「他の皆さんの作品を前に場違いのレシピかと思ったが、いかに家族の誰にでも作れるものになるかを考えた。『桜餅』からアイデアをもらい、八重山産の餅米に、粉にしたピパーツの実を混ぜ、1日塩漬けにした若葉を巻いた」と原田さん。11年前に和歌山県から移住、市内大浜で創作料理レストラン「花」を経営する。

 大賞の原田さんには5万円、2位の森田直孝さんに3万円、3位の川平展史さんに2万円の賞金と賞品、入選者全員に各団体から賞が贈られた。

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