国際農林水産研究センター、「熱研市民公開講座」-サトウキビ研究について

さとうきびに関する話題を分かりやすく話す佐藤光徳さん。

さとうきびに関する話題を分かりやすく話す佐藤光徳さん。

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 市民との相互交流の一つとして、研究所が取り組んでいる研究内容や成果、海外での研究体験などを紹介する「第3回熱研市民公開講座」が10月10日、石垣市健康福祉センター(石垣市登野城)で開催された。主催は国際農林水産業研究センター熱帯・島嶼研究拠点(熱研)。

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 今回の講座は「知っているようで知らないサトウキビのはなし」と題し、熱研の生物資源分野主任研究員である佐藤光徳さんが講演。熱研で行われているサトウキビの研究内容を中心に、世界のサトウキビ生産事情、石垣島でのサトウキビ増産のヒントなどをわかりやすく説明した。

 サトウキビ増産のヒントとして佐藤さんは「まずは自分の畑を知ること。茎数を確保すること。そして、茎の伸長するピークを広く高く作り、2回目のピークも必ず作ること」と話し、「オールマイティーというものはないので、技術を分けながら少しずつあげていくこと。まずは多収安定にもっていきましょう」と提案した。

 講座後には参加者から「有望なサトウキビの品種はあるか」という質問に対し、佐藤さんが「たくさんあるのですが、石垣島に合うより強いものを作りますので、今はごめんなさいとしか言えない」と研究の苦労を語った。

国際農林水産業研究センター 

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