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石垣で「わくわくサンゴ石垣島」事業報告-来年度までに全小学校で学習提供

小林さんが紫外線を使ってサンゴの授業を再現した

小林さんが紫外線を使ってサンゴの授業を再現した

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 石垣で4月18日、サンゴに関わる島内団体の連携プロジェクト「わくわくサンゴ石垣島」の2012年度事業の報告が石垣自然保護官事務所で行われた。

3団体が発表を行った

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 司会を務めた同班の小林鉄郎さんは「サンゴ礁の保全を引き継ぐ世代がぽっかりと穴が空く可能性がある。10年後を見据えた活動とし、『科学的知見、伝統文化の継承、娯楽的手法』を用い、島の子どもたちに伝承するとともに島内外の交流で広めたい」と趣旨を伝えた。

 報告会には石垣市、沖縄県、石西礁湖協議会、八重山漁協、石垣市観光協会、石垣市商工会、八重山青年会議所が招待され、3団体が発表した。

 八重山漁協サンゴ養殖研究班は、養殖サンゴの活用モデルを発表。小学生を対象にしたサンゴ学習では、塩ビ管に折ったサンゴを入れ蜜蝋(ろう)で固める養殖体験や、生きているサンゴ、死んでいるサンゴを見分けるために紫外線を使って確かめる方法、沖縄本島で成功している水底から1メートルほどの高さで養殖を行い大きく成長している写真などが紹介され、参加者は関心を示した。

 白保魚湧く海保全協議会は、地域と共にサンゴ礁の保全と地域の活性化に取り組む。白保さんご村に石垣島唯一の生きたサンゴを見られる90センチの水槽をさまざまなメンテナンスをしながら5カ月かけて、ほぼ海と同じ環境に適応させる様子や、子どもたちの水槽学習、刺し網体験の様子などを紹介した。

 石垣島沿岸レジャー安全協議会は、現在の石垣のサンゴの現状をたき火に例えた。「現在の島を取り巻く自然は、まきが燃え尽きかけ、辛うじて各所で揺らめいている程度。それでも、そのたき火には多くの人が魅せられ集まってくる。もう一度、激しく豊かに燃えるたき火を思い出し、正しい方法でまきをくべ、その炎に勢いを与えたい」

 同プロジェクトは、石垣島内で行われる経済活動や社会活動を通して、島の魅力を高める事を目的に、「サンゴ」を活動テーマに位置付けた事業。「石垣島をサンゴやサンゴ礁に触れ、学ぶ事が出来る島にする」をビジョンに掲げ、2014年度までに石垣島の全小学校21校に対して、サンゴ礁学習の提供を行うことを事業目標としている。日本財団が800万円を資金提供する。

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