「石垣島の野鳥パネル展」が沖縄県立石垣青少年の家(TEL 0980-82-7301)で現在開催され、珍しいシロハラクイナの「白変種」写真も展示されている。同施設、カンムリワシ・リサーチ、日本野鳥の会石垣島支部が共催。撮影は中本純市さん、宮城国太郎さん、佐野清貴さん。
同施設は、5月10日~16日の愛鳥週間に合わせ、同5日から石垣島に生息する野鳥を紹介するパネル展を開催、36点の写真を展示している。
中でも目を引くのが、全身が白いシロハラクイナ。ツル目、クイナ科の鳥で、石垣島ではドライブ中に道路を横断する姿がよく見られ、同時に輪禍に見舞われるケースも多い。頭部の半分と体の前面が白く、他の部分は黒いが、写真は全身白い毛で覆われている。
撮影した佐野さんは「4月後半から普通の色の個体と一緒にいるところを観察している。もともと隠れていた遺伝子の情報が突発的に発現、突然変異した『白変種』で、『アルビノ』ではないと思われる」という。
「やぶの中を隠れて生活するこの鳥にとって、白いと目立つため、繁殖は難しいのでは。人間が私欲のために捕まえてはいけない」と撮影場所は明かさない。
石垣島は300種以上の野鳥が観察されており、野鳥観察者には憧れの場所。本土には生息していない南方系の種類や、渡りの途中に見られる珍しい種類を求めて多くの観察者が島を訪れる。
「リュウキュウアカショウビン」「カワセミ」「カンムリワシ」「クロツラヘラサギ」「インドクジャク」など、美しい色や面白い形の鳥が、石垣島の山、川、海を背景に撮影、展示されている。
見学時間は8時30分~17時30分。無料。展示は16日まで。