石垣市中央運動公園(石垣市登野城)で5月18日・19日、「2013八重山の産業まつり」が開催された。運営はJCI八重山青年会議所と石垣市商工会。
八重山の産業の活性化と地場産業の創出から成る地域発展に寄与することを目的に、毎年開催している同イベント。今年は「たかめよう!生(ま)り島ブランド、あじわおう!島々の宝」をテーマに、103の企業・団体が出展。2日間で延べ1万9000人が来場した。
屋内会場では八重山の農水産物を使ったスイーツや調味料などの食料加工品、泡盛・ジュースなどの飲料品、かりゆしウエアなどの衣類やみんさー織物、焼き物といった特産品などが展示即売された。航空会社やブライダル業者、検疫事務所、再生可能エネルギーの発電事業協同組合などのPRコーナーも設けられるなど、多種多様な業者が一堂に集った。ストラップや焼き物作り体験コーナー、輪投げ・ダーツコーナーもあり、子どもたちが列をなして体験を楽しんでいる様子も見られた。
屋外では飲食ブースが並び、特設ステージではライブやエイサー、角力大会などのパフォーマンスが次々と繰り広げられた。訪れた人はお目当ての商品や飲食物を買い求めたりするなど、多彩な演目を楽しんでいた。
地元の八重山商工高校の女子生徒が立ち上げたブランド「美島商娘(ちゅらしましょうこ)」(石垣市真栄里)と市内商店街のネーミングライツ(施設命名権)を持つ「ユーグレナ」(東京都文京区)の合同ブースでは、2社合同で開発したスイーツや地元ベンチャー企業、老舗菓子店と共同開発した商品を並べ、生徒らが元気に販売を行った。美島商娘の副社長・川満梨里香さんと企画開発・広告部長の金城利恵さんは「そんなに売れると思わなかったので最初数を減らしたが、予想以上に早く完売。追加発注しても5~10分もすると売り切れる状態が続き、自分たちも驚いている」と喜んだ。
同まつり実行委員会長の仲筋正和さんは、「梅雨に入り心配していたが、2日間とも晴れ間が出て大勢の来場者があった。今回は100を超える出展があり、例年参加企業には支援・指導を頂いていることに感謝したい」と、安堵(あんど)した様子でイベントの盛況ぶりへの手応えを話した。「青年会議所が携わるようになり7年目。まだまだ問題点もあるが、来年以降も継続して意義のあるものにしたい」とも。