石垣で沖縄美ら海水族館(沖縄県国頭郡本部町、TEL 0980-48-3748)は6月3日、石垣で「美ら海移動水族館 in 石垣島」を4年ぶりに開催した。今回で3回目。
同館は社会貢献活動の一環として、水族館になかなか足を運べない医療機関や福祉施設などを中心に沖縄県内で移動水族館を行っている。今回は西表島島民のために開催を計画したが、石垣市からの要望により、フェリーで那覇に戻る空き時間を利用して2時間の公開が実現した。
トラックを改造して幅2.5メートル、高さ70センチ、容量2.5トンの水槽を積み、チョウチョウウオの仲間や映画で有名な「ナンヨウハギ」、ひときわ大きい「ヒトヅラハリセンボン」など20種類、60匹が運ばれた。
海人が父親という小学生は移動水族館を待つ間、「グルクン(タカサゴ)やアバサー(ヒトヅラハリセンボン)は料理で見たことがある。実際に泳いでいるところを見てみたい」と期待を込めた。
同館主任技師の戸田実さんは「おそらく皆さんが生きているところを見たことがない魚を持ってきた。石垣島周辺にも住んでいる魚。大きくなったら直接見てほしい」とあいさつ。駆け付けた中山義隆石垣市長も「石垣島の子どもたちにも見せてもらえてうれしい。特に小さな子どもたちに見てもらいたい。楽しんでください」と続けた。
水槽が公開されると、子どもたちの目は元気よく泳ぐ魚たちの姿にくぎ付け。カラフルな魚たちに目を奪われた。
崎枝小中学校からは、ほとんどの児童・生徒15人が参加。小学6年の野里怜生さんは「昨年修学旅行で美ら海水族館に行って感動したばかり。種類がいっぱいで面白かった」。中学1年の石垣友蘭さんは「赤、黄、青と目立った色がきれいだった。縦じまの魚が気に入った」と興奮気味に話した。