学ぶ・知る

石垣でサンゴの産卵確認-「まさか自分の目で見られるとは」とダイバーら

ダイバーは暗闇の中のファンタジーに心を震わせた(写真提供=石垣島ダイビングスクール)

ダイバーは暗闇の中のファンタジーに心を震わせた(写真提供=石垣島ダイビングスクール)

  • 0

  •  

 石垣のダイビングサービスが5月29日の夜、サンゴの産卵という幻想的なシーンに立ち合った。

ミドリイシ属のサンゴから卵(バンドル)が浮き上がる

[広告]

 サンゴの産卵は「満月の大潮の夜に行われる」などと言われるが、石垣の海ではサンゴの種類や場所によって産卵の日時が変わる。同日も中潮にあたり、60分弱のダイビングの中、産卵の瞬間に立ち合う確率はかなり低い。

 今年、石垣市内のダイビングサービス数店がブログやフェイスブックなどでサンゴの産卵を報告している。4年前から毎年この時期にサンゴの産卵ガイドをしているという「石垣島ダイビングスクール」の竹内友哉さんは「他の海域は産卵しているようだが、名蔵湾はまだ。5日前からこの海域に狙いを定め、最終的に女性客からのリクエストによる『勘』を信じ、この日に決めた」という。

 竹内さんはその日、19時から2時間ほどかけてミドリイシ属のサンゴをチェック。「98%は産卵すると確信したが、産卵の時間はわからない。遅い時間になるとタンクの空気がなくなってしまうのでギリギリまで潜らず、21時30分に潜水開始を決めた」という。

 乗船した8人は21時35分に潜水開始。周辺は水深5メートルほどと浅く、すぐにサンゴの産卵を確認。「わずか30分ほどの間に一斉に産卵し、一斉に終えた」という。ダイバーは船のすぐ下で繰り広げられる暗闇の中のファンタジーに心を震わせ、舞い上がるサンゴの卵を観察、カメラに収めた。

 竹内さんは「やはり女性の勘はすごい。石垣島周辺はオニヒトデの大発生でサンゴが少なくなっているが、1個でも多くの卵が着床し、サンゴの森を復活してほしい」と話す。

 兵庫県から参加した西澤由佳子さんは「たまたまサンゴの産卵の時期に来たのでリクエストをしたら見事に当たってうれしい。サンゴの産卵を見たのは2回目だが、幻想的な現象は何回見てもいい」。大阪府の松澤順子さんは「小学生の夏休みの宿題で『サンゴの一生』について調べた。テレビの中の世界だと思っていたが、まさか自分の目で見られるとは思ってもみなかった。感動した」と興奮しながら話していた。

 一般的にサンゴの「産卵」と呼ばれるが、ピンク色の丸い玉は「卵」ではなく「精子と複数の卵が一つに包み込まれた「バンドル」と言い、水面ではじけ、他の配偶子と交配する。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース