石垣に6月12日、那覇市立曙小学校の児童が来島、名蔵の田んぼで稲刈り体験を行った。
稲刈りは沖縄離島体験交流促進事業として行われ、今年で4年目。将来を担う児童・生徒が離島の重要性や特殊性を認識し、その魅力に触れ合うことが目的。旅費は沖縄県が負担する。
同校5年の59人の児童は12日から3日間、川平地域を中心に交流を行い、13日は真珠養殖場での体験、川平小、野底小とのスポーツ交流などを行う。
稲刈り体験を取り仕切った大浜永太郎さんは、2種類の鎌があることを説明し、刃がギザギサした鎌の刈り方を「一握りの稲を1度に刈ろうとせず、2回、3回に分けて刈るように。右手は鎌が滑られないように素手、左手は軍手をして」と説明、「みんなで楽しく稲刈りをしよう」と呼び掛けた。
児童は2人1組で稲刈りを進め、地元農家に稲を使った結わえ方を教わり、束ねた稲を足で踏みながら回す脱穀機でモミを選別した。
今回の事業について児童の一人、森咲良さんは「稲刈りは鎌の使い方に慣れてきたら楽しくなってきた」。田港朝夏さんは「初めて飛行機に乗って興奮した。同級生と泊まりがけの行事は初めて」。與那覇美頼さんは「那覇市は家ばかりで田んぼはなく、いい経験ができた。今夜は枕投げをして遊びたい」。島袋美結さんは「真珠貝の手入れと川平湾のグラスボートが楽しみ」とそれぞれ感想を話した。