八重山郵便局前交差点付近に7月上旬、カフェバー「Scully’s（スカリーズ）」（石垣市大川、TEL 0980-87-0874）がグランドオープンする。店舗面積は18坪。席数はカウンター席4席を含む20席。

落ち着いた店内にはレコードや食関連の本も

　同店はScully（スカリー）さん夫妻で経営。都内で飲食店を営んでいたが、「お客さまに安全な食を提供したい」という思いとは裏腹に、東日本大震災後に安心・安全な食材を手に入れることが難しくなったことから移住を決意。「いずれは暖かく海のある土地に移住したい」と考えていたこともあり、1年前にその夢を実現して石垣へ移り住み、今回の出店にこぎ着けた。音楽大学の講師を務めるアメリカ出身の夫スカリーさんは、現在でも県内外の大学へ石垣から出勤しているという。

　5月3日にプレオープンし、現在はランチのみの営業。今後営業開始予定の夜は、「大人向けの落ち着いたカフェバー」スタイル。1年前から物件探しとともに構想を練っていたという内装には、島の街路樹にもなっているヤラブ（和名：テリハボク）で特注した一枚板のカウンターテーブルやアンティーク調の家具、石タイルのフロアで「スタイリッシュで落ち着いた雰囲気」に仕上げる。壁脇にはレコードとCDが2000枚以上収められ、ソウルやジャズなどBGMも楽しめる。

　「オーガニック素材をふんだんに使った食材」が売りのメニューは、天然酵母パンのパニーニやオーガニックスパイスを使ったカレーなどのランチメニュー（880円～1,200円）、夜はイタリアン・フレンチ・アジアンなどを融合した創作料理を考えている。

　ドリンクはフェアトレードのオーガニックブレンドコーヒーやアイスティー（以上450円）、石垣島産の黒糖カフェラテ、オーガニックチャイティー（以上550円）、石垣島パイン＆オーガニックココナツジュース（600円）、エスプレッソ（250円）、カプチーノ、オリオン生ビール、グラスワイン（赤・白）（以上500円）など。

　料理やドリンクに使う水は業務用大型フィルターでカルキ、ダイオキシン、硝酸性窒素、環境ホルモンなどの有害物質を除去。石垣島の無農薬農家から購入する野菜、鹿児島の契約農家の自然栽培米、素性の分かるものを厳選した肉は飼料などもチェックするなど、徹底した食材選びを貫く。

　安全な食材作りに取り組む生産者から購入することで、「真剣に仕事をしている人から安全な食材を提供してもらい、それを消化することによってその業者さんもうちもお客さまも皆が幸せになる」と、より良い食の循環を意識する。

　営業時間は、昼＝11時30分～14時30分、夜＝18時～22時。