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石垣で「豚の解体ショー」-珍しい光景に島外からの観光客も歓声

豚肉を広げると、利用客から「おー」と、どよめきが起きた

豚肉を広げると、利用客から「おー」と、どよめきが起きた

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 石垣の居酒屋で6月30日、「豚の解体ショー」が行われ、利用客らが舌鼓を打った。居酒屋は「ワイン酒場 レッドドラゴン」(石垣市美崎町、TEL 0980-87-5069)で、川満養豚(石垣市崎枝、TEL 0980-87-7020)とのコラボレーション企画。

「ロース」の部分を塩・コショウで焼き上げ、一口サイズにして提供、利用客は次々に手を伸ばした

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 レッドドラゴンの店主、呉島英男さんは「石垣島特産品広め隊」のメンバーで知り合いでもある川満養豚の川満俊二さんと豚の解体ショーを企画した。呉島さんは「今夜はエンタメユニット『きいやま商店』のライブを観戦したファン80人の貸し切り。多くの島外からのお客さまを迎える中で、石垣らしい面白い企画をしたかった。マグロの解体ショーは全国的に行われているが、豚の解体ショーは珍しいのでは」という。

 川満さんは「豚の解体ショーは2年ぶり。生後7カ月で前日に殺したばかりの新鮮な豚。80キログラムの半身、40キログラム分をさばいていく」と説明。「頭の部分は怖がる人もいるので持ってこなかった」とも。

 豚は石垣島で泡盛を造る時に出る「もろみ粕(かす)」を餌に混ぜ与えて生産した「もろみ豚」。「臭みがなく、脂が甘いのが特長」という。

 この日、川満さんらが豚肉を仮設の調理台で広げると、利用客から「おー」と、どよめきが起き、盛んに撮影が行われた。利用客が見守る中、川満さんら2人で数種類の包丁を使い分け、手際よく切り分けた。

 「ロース」の部分を塩・コショウで焼き上げ、一口サイズにして提供、利用客は次々に手を伸ばした。東京から訪れた客からは「甘くて柔らかく、何とも言えないおいしさ」「フワフワした食感でやわらかい」などと好評だった。

 解体ショーを終えて川満さんは「スーパーに並ぶ切り身の肉しか見たことがない人が多いのでは。生産者として今後も機会があればこのような形でお見せできれば」と話した。

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