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石垣に島の手作り雑貨店「カヤック」-自社ブランドTシャツも

1つ1つストーリーがある商品に長居するお客さんも

1つ1つストーリーがある商品に長居するお客さんも

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 石垣の中心市街地に7月3日、雑貨店「kayak(カヤック)」(石垣市大川、TEL 0980-87-5696)がグランドオープンした。店舗面積は12坪。

南国に溶け込むスタイリッシュな外観

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 園田コンサルティングが経営する。社長の園田信二さんとアートディレクターのコセキイサオさんは互いに東京・浅草出身で、これまで島を何度も訪れていた石垣通。いずれ島内に店を持ちたいという構想を練っていたところ、立地のいい同物件を見付け、2人のタイミングが合ったのを機に出店にこぎ着けた。

 沖縄・八重山で暮らす人々が育んできた魅力的な品々を通じて、日々の暮らしに沖縄の風を送ることが同店のコンセプト。「日常使いができる良品」をセレクトする。アートディレクター自らが出向いて作家に会いに行き、手仕事や材料、製法へのこだわりなど、賛同できる作家の作品だけを仕入れるという。

 現在の取引は16業者。島内のハーブを詰めたハーブティーや調味料、無添加せっけんやアロマオイル、街路樹の福木などを使った草木染のかばんや鮮やかな紅型(びんがた)のポーチ、沖縄県産材木を使ったハンドメードの木工品、気泡やひびの入り方がそれぞれ異なる琉球ガラスの食器やアクセサリー、島の厳選素材を使ったみそ入りラー油、島のミュージシャンのCDのほか、古くから島で愛用されてきた編バックやクバ笠、アダン葉ぞうりなどをスタイリッシュに生まれ変わらせた民芸品など。そのほとんどが手作りで、一点一点風合いが異なる。

 店内には、オリジナルブランドの「cacyahsee a 55(カチャーシー・ア・ゴーゴー)」のTシャツも。歌舞伎の絵師をしていたコセキさんを含む5人のデザインチームが考案した図案は、島の文化や自然をベースにし、それぞれにストーリーが隠れている。

 プレオープンから3カ月。すでにリピーターもおり、本土から何度も訪ねて来る観光客も。コセキさんは「本土の沖縄通の中には、ここへ来るために日々の仕事を頑張っている人も多い。そうした方にも、商品を通じて日常の中で沖縄を感じてもらえれば。ここへ来たから出合える味のある商品を提供していきたい」と話す。

 営業時間は11時~20時。

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