「救急の日」出発式が行われた9月8日、市内の女子生徒らで結成されたダンスボーカルユニット「AED48 isg(エーイーディー・フォーティーエイト・アイエスジー)」を一目見ようと、大勢の市民が会場となるアルルタウン広場(石垣市真栄里)に詰め掛けた。
9月9日から14日の救急医療週間中、「わたしも、命を救うチームの一員です」を統一標語に全国一斉に救急医療にちなんだ行事が催される。石垣市消防本部では、応急手当と自動体外式除細動器(AED)、市民救急ステーションの普及促進、救急車適正利用の呼び掛け、救急隊員の意識高揚を目的として各種行事を実施。目玉の一つとして、ダンスボーカルユニット「AED48」を結成し、心肺蘇生を行うAEDの普及・啓発、AEDを備える「まちかど市民救急ステーション」のPRを図ろうと企画した。
市消防本部では事前にメンバーを募集。市内の小・中・高校から集められた女子生徒18人は、同日のデビューイベントに向け、8月から歌とダンスの練習を重ねてきた。PRソングの作詞・作曲は消防職員で総合プロデューサーの松田幸弘さんが担当。ダンスの振り付けは全て生徒が行った。
式ではまず、市民救急ステーションに認定された34事業所への認定証交付式、AED使用に関する消防職員による寸劇などが行われ、職員が「1分経過するごとに10%救命率が変わると言われているので、すぐ応急処置を施すことが重要。AEDを使って命の確立を上げましょう」と呼び掛けた。
続いてAED48が元気よく登壇し、歌とダンスを披露。心臓マッサージの動作を取り入れたダンスや、救急ステーションに登録しようと呼び掛ける内容の歌でPR活動を行った。
松田さんは、「今日は自分の娘を嫁にやるような気分。思った以上に多くの人に来ていただけたし、最高の出来だったと思う」とデビューイベントの成功を喜んだ。
メンバー最年少で真喜良小学校6年生の佐渡山莉子さんは、「いろいろな人と関わりが持てたらいいなと思って応募した。初めての舞台で緊張した」と話していた。
同グループは、今後も市内各地のイベントでPR活動を続ける予定。