石垣に9月20日、ゆんたく居酒屋「ぶんじ」(石垣市美崎町、TEL 0980-82-9773)が開店した。店名は、店主の玉木文治さんの名前を取った。場所はココストア石垣美崎店から道を挟んで向かいの路地を入り、10メートルほど左手。
場所はココストア石垣美崎店から道を挟んで向かいの路地を入り、10メートルほど左手
玉木さんは全国各地のリゾートなどでフランス料理、和食の腕を磨き、石垣でも居酒屋を任されていた。地元の石垣島で50歳の節目に同期会があり、旧友から「学生のころはたまり場があったが今はない。行けば知っている人が誰かいる大人のたまり場、ゆんたく(おしゃべり)の場をつくってほしいと頼まれた」と開店のいきさつを話す。
店舗面積は13坪。座敷4台と、6人までの個室で22席を用意。「違う席のお客さま同士でも会話をしやすい形にした。観光客と島人が話を弾ませてもらえればうれしい」という。
料理は「島料理&創作フレンチ」。「メニューになくても、リクエストがあれば喜んで作る」と玉木さん。「おすすめ」は石垣牛の中でも最高クラスのA5等級を使った「石垣牛あぶり握り」(5貫=1,280円)、石垣島では珍しい「ウズラハーブ焼き」(680円)は、愛知県からウズラを取り寄せる。海人から直接仕入れる「お造り5点盛り」(1,280円)のほか、「沖縄野菜天盛」(580円)は旬の野菜を使う。
玉木さんは「石垣島のセールスマンになりたい」という。「観光で来た皆さんにガイドブックに載っている当たり外れのない場所を回り、島人とも交流せずに帰ってほしくない。おいしいものを食べたかったら、島人に『どこがおいしいか』を聞くのではなく『あなたはどこに食べにいくか』と聞いてほしい」と熱く語る。居酒屋時代に親交を深めた観光客は玉木さん目当てに再来島することもあるという。
「自分の店なので自分がやりたかったことができる。旧友のたまり場、石垣島の真の姿を観光客に伝える場、観光客と島人の交流の場にしたい。一人、一組のお客さまを大事にしていきたい」と意気込む。
営業時間は18時~翌1時。木曜定休。