見る・遊ぶ

石垣で「布と布で作ったあれこれ展」-日常使いできるアート発信

「手にとってくれた人の生活が楽しくなれば」とDoucattyさん

「手にとってくれた人の生活が楽しくなれば」とDoucattyさん

  • 0

  •  

 夫婦作家・Doucatty(ドゥカティ)の「布と布で作ったあれこれ展」が「Gallery&雑貨cafe石垣ペンギン」(石垣市大川)で開催されている。

日常に溶け込む鮮やかな作品が展示

[広告]

 ドゥカティは京都市出身の田原幸浩さんと南城市出身の琴子さんの夫婦ユニット。画家として活躍していた幸浩さんとグラフィックデザイナーとして有名誌を手掛けていた琴子さんは、結婚を機に南城市の工房で作品作りを開始。裕福な人にしか触れられない高尚なアートではなく、「日常の中に溶け込むアート」をコンセプトに、小物や衣類、雑貨を通して生活に密着したアートを発信する。

 同展は、商品を卸していた石垣ペンギンからの誘いもあり、石垣島初となる個展として開催。全て一点物の手作りで、シルクスクリーンのプリントTシャツやロンパース、染めや刺しゅうを施した靴下、コットンや麻生地に版などを使って手染めした大きな布、ワンピースや手拭いなど、鮮やかで個性的な作品約50点を展示・販売している。壁には非売品の布クラフト35点も飾られており、会場の隅々まで楽しめる工夫を凝らす。

 幸浩さんは作品作りに関して、「自分の世界を出すというよりは人との関わりを重要視している。作る時に楽しければ作品も自(おの)ずと楽しいものになり、それを使った生活も楽しくなる。そこに何か生きるヒントみたいなものがあるのかもしれない」と話し、「作品は切ってみたり服に作り変えてみたり、好きに使ってほしい」と自由な用途を提案する。

 琴子さんも、「1つ特別なものを買って使ってみると、気持ちが高揚すると思う。私たちの作る楽しみが皆さんの生活の楽しみだったり、気持ちがワクワクするお手伝いができたりするものになれば」と話し、一点一点異なる作品への愛着を見せる。

 開催時間は11時~19時。日曜定休。入場無料。11月23日まで。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース